朝起きたら

体が重たくて


だけど


今日の空は

雲ひとつなく


わたしの

余計な水分を

受け止めて

くれそうで


公園のベンチが

心地よかった日




幼い頃

とうめいにんげんなんだけど

っていう歌が好きで

よく

歌っていた


透明人間は

絵を描いても

歌っても

誰にも気づかれない


自分がいたのかも

分からない


そんな内容で



わたしにとって

透明なことは

安心で

安全な象徴で


憧れだった



あの頃から

根底にある願いは

変わらないみたいだ





夕方の
やわらかい空気の中を
ひとり
歩いていたら

わたしの
透明な輪郭の
ずっと
底の方に
冷たいものが
見えて

雪解け水で
できた
水たまりのような
悲しみが

そこに
あるのだなと

そう思った