朝 職場で

いつものように

コーヒーを淹れて

みんなのカップに

少しずつ注いでいったら

私の手にある

サーバーの中身は

綺麗に無くなりそうで

カップには

まるでピッタリ

測ったかのように

コーヒーが収まっていて


でも

私のカップは

空っぽで

私の分は

残っていなくて


わたし

居ないのかも


という声が

頭の中に浮かんだ


なぜだか分からないけど

何にも感じなかったけれど


ただ

その言葉が

今も私の中にある






朝起きたら

体が重たくて


だけど


今日の空は

雲ひとつなく


わたしの

余計な水分を

受け止めて

くれそうで


公園のベンチが

心地よかった日




幼い頃

とうめいにんげんなんだけど

っていう歌が好きで

よく

歌っていた


透明人間は

絵を描いても

歌っても

誰にも気づかれない


自分がいたのかも

分からない


そんな内容で



わたしにとって

透明なことは

安心で

安全な象徴で


憧れだった



あの頃から

根底にある願いは

変わらないみたいだ