眠れない夜には、わからない言葉がいい | ゆっくり学ぶ (悪性リンパ腫と共に)

ゆっくり学ぶ (悪性リンパ腫と共に)

2012.04 鮒谷道場第16期に入門する
2012.10 悪性リンパ腫と告知を受ける
2013.01-09 ホジキンリンパ腫 化学療法 寛解
2014.10ー2015.03 濾胞性リンパ腫 化学療法 寛解
2016.03ー2016.04 濾胞性リンパ腫 化学療法 寛解

睡眠薬をやめてから、眠りの調子が悪かった。

 

夜中に何度も目が覚める。
早朝に目が覚めて、そのまま眠れなくなる。
朝になると、寝不足感が強い。

 

薬をやめた影響だと思っていた。
でも、もしかすると別の原因もあったのかもしれない。

 

ラジオ深夜便を流しっぱなしにしていた。

 

夜中に目が覚めるたびに、話し声や音楽が聞こえる。
誰かの話。
少し懐かしい曲。
知っている名前。
耳に残るメロディ。

 

半分眠っているはずなのに、脳だけが反応していたのかもしれない。
内容を追いかけたり、曲を聞き続けたりしてしまう。
眠るより、ラジオのほうへ意識が寄っていく。

 

これは、あまり良くない気がした。

 

ラジオを消して眠ると、今度は無音になる。
何も聞こえない。

 

その中で、何かを考え始める。

 

でも私は、無音が少し苦手なのかもしれない。

 

静かすぎると、自分の頭の中の音が大きくなる。

 

それで、ラジオの内容をBBCに変えてみた。

 

英語は聞こえる。
でも内容はほとんどわからない。
たまに単語だけ拾える。
ほぼノイズみたいなもの。

 

音としては聞こえる。
でも、意味までは届かない。

 

そのくらいが、ちょうどよかった。

 

完全な無音ではない。
でも、追いかけなくていい。

 

夜中に目が覚めても、ノイズ。
早朝に目が覚めても、ノイズ。
聞こえていても、そこまで意識が向かわない。

 

寝起きの満足度は少し高い。
寝不足感も前より少ない。

 

今のところ、かなりいい。

 

ただ、少し変な話でもある。

 

もし英語のリスニング能力が上がって、BBCの内容が自然にわかるようになったら。
また脳が話を聞きに行ってしまうかもしれない。
また眠れなくなるかもしれない。

 

それは困る。

 

でも、それはそれで少し嬉しい。
英語が聞き取れるようになっているということだから。

 

眠るためには、意味が届き切らないくらいの音が、ちょうどいいのかもしれない。