諸般の事情であちこち引越し、たどり着いたるAmebaブログ。これが最後の(もしかして最後から二番目の?)ブログとなる・・・か。
小正月まだ日めくりの重きこと【毎日新聞和歌山版・本多先生】母が存命中、施設でリクエストされたのが日めくり。年が明けて持参して壁に掛けた。
悔い残し出る試験場寒夕焼【朝日新聞和歌山版・手拝先生】入試が終わって帰る受験生たち。ちょうど夕焼けが真っ赤だった。ただし冷たい赤
黒髪に降りて風花黒きまま【産経新聞和歌山版・小阪先生】数年前から投稿している自信作。ようやく日の目を見た。
御降りやライトアップの天守閣【読売新聞和歌山版・笠野先生】今年は元旦が小雨。それでも和歌山城には人出。ライトアップされた天守閣へ善男善女がひしめく
柏手に合はせ弾ける焚火かな【毎日新聞和歌山版・藤井先生】正月、神社で焚火をしているお詣りの人の柏手に合わせるように焚火が爆ぜる
元朝も不眠不休の警備員【読売新聞和歌山版・笠野先生】マリーナシティのカウントダウン花火の警備をした際の句。不眠不休は先生の添削
教会の玻璃より光初御空【毎日新聞和歌山版・濱端先生】玻璃という言葉を生かそうと教会、初御空を続けた。敬虔な句となった。
母と子の同じ寝相へ初日かな【朝日新聞和歌山版・手拝先生】我が家へ来た娘と孫の寝相がくの字で平行。初日が効いているか?
冬日へと跳ぬる二歳のニット帽【読売新聞和歌山版・笠野先生】これは孫が二歳の時の作品。ニット帽が跳ねているというのがミソ。
身に入むや母の手帳に我が名前【月刊角川】山田佳乃先生佳作昨夏以来、母の句を詠んでいる。それがことごとく入選するのは母のおかげ。
教え子の恋の話を聞く夜長【全国俳句大会in北九州】宇多喜代子先生入選教え子もいまは母親となっている。恋の話は悲喜こもごも。私は対象外か?
潮風の風味を添へて大根干す【読売新聞和歌山版・笠野先生】布引の堤防に大根が干してある。まるで塩味をまっているように
新しきシューズの匂ひ年明くる【岬新年俳句会】恒例の大会。会場は今年も箕島。先生の入選に入る。今年は新年からボチボチ走っている。
仲間とは即かず離れず浮寝鳥【毎日新聞・本多先生】近所の平池での風景。水鳥を観察しながら走っている
拝む形して事切るる寒雀【虚子俳句文学館・12月の句】入選形は「なり」と読ませる。近所で見た雀の亡骸が拝んでいるように見えた。
尺八の音の掠れや冬旱【朝日新聞和歌山版・手拝先生】雨の降らない12月に叔父の吹く尺八を思い出した。
たをやめになれと祝詞の七五三【読売新聞和歌山版・笠野先生】伊太祁曽神社での七五三。祝詞にたしかにあった「たをやめ」
捗らぬ遺品整理や年の暮れ【産経新聞和歌山版・小阪先生】創作。実際はほとんど遺品なし。弟に時計を一つ。
冬晴の日の束を撮る君を撮る【黎明俳壇・佳作】俳句に「君」を使うことに是非があるようだが恋の句には不可欠。撮るのリフレインはありふれた技法だが・・・
海神の怒り浮かべて冬の海【俳句生活夏井いつき】佳作海神(わだつみ)が怒っているような海。平和・環境の危機への怒りか私個人への怒りか・・・