諸般の事情であちこち引越し、たどり着いたるAmebaブログ。これが最後の(もしかして最後から二番目の?)ブログとなる・・・か。
猫の子にアフロディーテの恋指南【俳句生活・夏井いつき】佳作美の女神アフロディーテを持ってきた。仔猫にはまだハードルが高いか
妖怪の舌なめづりの春の闇【朝日新聞和歌山版・満田先生】妖怪と春の夜は相性が良い妖怪が果たして舌なめづりかどうかはさておいて
澄み渡る海に揺蕩ふ流し雛【読売新聞和歌山版・笠野先生】加太の雛流し。本当は曳舟に着いて沖へ向かっていくのだが・・・
妹に兄が教える雛祭【俳句ポスト・夏井いつき】このところ類想・類句として撃沈続き。少々奇を衒って
赤子這ふ野辺に顔出す土筆の子【毎日新聞和歌山版・桑島先生】貴志川の土手で土筆を待ちながら赤子と土筆の子のシンクロを期待
流星や浅き縁に来るLINE【俳句界・高橋将夫先生】佳作流星も浅き縁も中島みゆき。LINEの目新しさだけで佳作
どこまでも受信圏外春の峰【朝日新聞和歌山版・手拝先生】2席上5も中7も下5も陳腐だが合わさると形になった。先生の評がよかった。
城郭を沖より望む船の春【読売新聞和歌山版・笠野先生】海から和歌山城を見ているイメージ。春霞の天守閣は桜の中
傷心の肩へ寄り添ふ猫柳【朝日新聞・満田先生】この先生の選に入るのは3カ月以上ぶり猫柳の句をこのようにしてみた
浪人も人生のうち涅槃西風【読売新聞和歌山版・笠野先生】一席笠野先生久しぶりの一席。浪人の句は我が人生。桐蔭高校の岩橋先生に励まされた。涅槃西風がぴったり合ってしまった。
立春や酒蔵を出る初搾り【読売新聞和歌山版・笠野先生】立春の初搾りは縁起が良いらしい。テレビ和歌山のニュースを観ながら
春光に樹皮の艶めく水辺かな【産経新聞小阪先生】一席今年初めての一席。例年より遅いが嬉しい。平池を走りながらの作品。
料峭のヘッドホンから演歌かな【虚子記念文学館。稲畑廣太郎選】入選ヘッドホンは普段使わないが俳句の中七に使ってみた。演歌が効いた?
薄氷や峡の日差しの乱反射【毎日新聞和歌山版・濱端先生】春になって薄く張っている氷も溶けていく。日差しはさながら乱反射
風光る阿波の山辺にドイツ村【第65回鳴門市観光俳句ポスト】入選昨年のお遍路の途中で詠んだ。徳島県の山中にドイツ村の看板を発見
托鉢の読経途切れぬ深雪かな【読売新聞和歌山版・笠野先生】高野山の恒例行事寒中托鉢。コロナの影響で各戸訪問はなく金剛峯寺前で行われている
始発待つ教師と生徒霜の駅【黎明俳壇】佳作遠距離通学の生徒がいる。たまたま駅で見かけて一緒に学校へ。
能書を垂れて届ける福寿草【俳句生活・夏井いつき先生】「人」兼題の福寿草は結構毒。その辺の蘊蓄をクドクド・・・
潮風と花火の匂い来る港【にいはまフォト散歩・夏井いつき】優秀句お遍路で訪れた新居浜を思い出しながら。夏井先生の本が副賞で送られてきた。
肉球もためらつてゐる道の凍て【朝日新聞和歌山版・手拝先生】犬や猫の句を作ろうとすると必ず「肉球」となる。こんな擬人法もありである。