諸般の事情であちこち引越し、たどり着いたるAmebaブログ。これが最後の(もしかして最後から二番目の?)ブログとなる・・・か。
黄昏の西行堂の飛花落花【毎日新聞和歌山版・濱端先生】かつらぎ町天野にある西行堂。妻子を残して出家した。残された妻子も出家したという。黄昏も飛花落花もはまりすぎか
葉桜や樹木葬墓地分譲中【産経新聞和歌山版・小阪先生】一席毎週水曜日掲載が今週は水と金見逃すところだった・・・勤務先の学校の前に出ていた幟をそのまま句に
菜の花を供花に河原の無縁仏【朝日新聞和歌山版・手拝先生】俳人協会花と緑の吟行会を前に粉河の堤防を走る。河原の無縁仏の近くに咲いている菜の花が供花に見えて
無言にて亀の寄り来る春日傘【俳句生活・夏井いつき先生】佳作兼題の春日傘に合わせて亀を無言がミソだが・・・
荒東風の波止に沈まぬ浮子ひとつ【毎日新聞・井上康明先生】雑賀崎の港をジョギングしながら。荒東風という季語が生きたか?
春風の自由自在の港かな【黎明俳壇佳作】兼題が「港」だったので自由自在に吹く春風を合わせた
花冷やBSアンテナの不調【朝日新聞和歌山版・満田先生】BSアンテナというのが通用するかが勝負。句会ではもう一つだったが、こちらは3席。
寒村に春の日差しや鳥の声【読売新聞和歌山版・笠野先生】これは故郷の清水町の風景か国内各地の風景かどのまちにも人々の営みがあり自然は変わらぬまま
春めくや茜さしたる古墳群【毎日新聞・小川軽舟】風土記の丘を散歩しながらの句。いつ作っていつ応募したのかも覚えていない。
大寒の野球部の掃く通学路【月刊俳句界・大串章&辻桃子】初芝橋本高校では毎朝運動部員が通学路を清掃している。野球部がバットを箒に変えて掃いている。
月おぼろ高野の宿の檜風呂【毎日新聞和歌山版・桑島先生】高野山の檜風呂といえば、かつてお世話になった遍照尊院。こちらのお風呂は立派だった。春の夜に合わせての回想。
錫杖に鶯の和す札所かな【朝日新聞和歌山版・手拝先生】三席お遍路の途中、杖の音が聞こえる。そこへ鶯の声が重なって句になった。
松ヶ枝に届く満ち潮春の島【虚子記念文学館3月の句】入選片男波をジョギングしているとき松の枝が海面まで届きそうだった。春でないといけないかといわれると困るが・・・
煎餅を咥へ慈顔の孕鹿【朝日新聞和歌山版・満田先生】孕鹿とは妊娠中の鹿のことで春の季語。煎餅とか慈顔とか、いかにも孕鹿の句だが
提灯を辿れば加太へ雛流し【産経新聞和歌山版・小阪先生】3月3日に加太の雛流しを観に行った。駅から歩く途中に提灯が連なっていた。
散る様も平和の国の桜かな【俳人協会花と緑の和歌山吟行会】手拝先生入選粉河ふるさとセンターでの大会。6人の選者が17句ずつ選ぶ。辛うじて手拝先生に採っていただく。
雨音に合はせ桜の散る岸辺【毎日新聞和歌山版・藤井先生】見たままの句。例によって19席という末席。この方には恐らく生涯1席はなかろう。
帰らざる波涛知覧の春霞【読売新聞和歌山版・笠野先生】鹿児島県の知覧特攻基地。爆弾と片道分の燃料を積んで飛び立った若者たち
着納めのセーラー服へ春の雨【毎日新聞和歌山版・濱端先生】2席茶房でドリンクバーを楽しんでいると卒業式を終えた母子が入ってきた。外は雨。セーラー服が印象的だった。
差別許さじと一喝はたた神【ふれあい文芸・稲畑廣太郎先生】特選公益財団法人笹川保健財団の募集に応じた。一喝とかはたた神とかにインパクトあったか