諸般の事情であちこち引越し、たどり着いたるAmebaブログ。これが最後の(もしかして最後から二番目の?)ブログとなる・・・か。
熊楠の護りし森の岩清水【朝日新聞和歌山版・手拝先生】一席熊楠の句をたくさん詠んでいるが、なかなか採っていただけない。そうしたなかの一席。同時投句の「明易や地球の裏へ打つメール」も褒められた。
うねり来て平に引ける夏の潮【産経新聞和歌山版。小阪先生】煙樹が浜での一景。波の動画を撮った。平でも引く力は恐ろしい。
苔むせる砲台跡へ青嵐【毎日新聞和歌山版・濱端先生】加太の句。教え子とデートしたのが懐かしい。奇しくも誕生日が同じ日の子。
今日も筋トレ五月雨のサッカー部【朝日新聞和歌山版・手拝先生】梅雨の午後。グラウンドが使えぬ各クラブは屋根のあるところで筋トレを。下五には「サッカー部」が入れやすい。
白南風や法衣はコインランドリー【読売新聞和歌山版・塚月先生】僧侶の衣装である法衣。まだ洗ったことはないが、丁寧に手洗いするのだろうか。恐らくコインランドリー→アイロンではないか
青く来て砕けて白き夏怒涛【毎日新聞和歌山版・桑島先生】一席美浜町の煙樹ヶ浜海岸。小雨のなか波打ち際。引潮の勢いが凄い。思わず遥か彼方まで連れて行かれそうになる。
灯台の丸屋根滑る春の風【黎明俳壇佳作】風が丸屋根を滑っていると表現した。類句もありそうだが、仕方ない。雑賀崎の灯台をイメージ。
和すもののなくて鳴き止む蟇【毎日新聞和歌山版・上野先生】ヒキガエルの独唱。あまりの圧倒力に鳥も虫も啼き止む。さびしくなってヒキガエルも終了
走り梅雨徹夜の朝の肉うどん【朝日新聞和歌山版・満田先生】徹夜したのは何年前のことだろう。もう徹夜の体力はない。肉うどんは語呂合わせ。意外と合っているか。
鈴蘭や白く微笑むマリア像【読売新聞和歌山版・塚月先生】新たに選者となった塚月先生とは相性がもう一つ。ようやくこれが二句目。イメージは温山荘。鈴蘭は5月1日の誕生花。
灯台の丸屋根滑る春日かな【伊丹一句の日】2月分佳作今週はついに4紙全滅。近年初めての惨敗。すっかり落ち込んでいたらNHKから電話。そしてこちらからはメールで入選通知。丸屋根滑るは類句といわれても仕方ないが・・・
薫風や海峡渡る打球音【虚子記念文学館5月の句】佳作放送大学の句会へ出したところほとんど点が入らなかった。稲畑廣太郎先生はしっかり採ってくれた。
焼肉の匂う河原の朧かな【俳句生活・夏井いつき】佳作兼題が「朧」なのでこういう句。創作だが諸井橋で見た光景。
早乙女がそつと頬張る握り飯【毎日新聞和歌山版・桑島先生】3席田植えの休憩に女性が食べるのは握り飯。めはり寿司にしようと思ったが。
大海の始まるところ浜万年青【毎日新聞和歌山版・本多先生】二席イメージは熊野の海。河口イコール海の始まり。講評には神話のイメージとあった。今週は読売・朝日・毎日とすべて評がついた。
筍の小さき兆しを掘りにけり【朝日新聞和歌山版・手拝先生】一席かつて山東地区で筍掘りを番組で扱った。そのときの記憶。ほんの小さなひび割れを見つけ掘り出す熟練の技。
鐘の音も霞む高野の養花天【読売新聞和歌山版・塚月先生】一席養花天とは花ぐもりのこと。何とかこれを使った句で入選して高野の喫茶店に飾ってほしかった。
赤子には赤子の匂ひ春の月【毎日新聞和歌山版上野先生】上野先生初登場。折悪しく出した五句は駄作。辛うじて九席で拾っていただいた。
定点に定時に桜写しをり【NHK俳句6月号・高柳克弘先生】佳作兼題が「桜」。月並みな作品では載らないのでカメラマンに変身。
麗かや生徒名簿に欲しきルビ【朝日新聞和歌山版・満田先生】一席花鳥諷詠ではない句。キラキラネームの蔓延る昨今の実感。