高機能自閉症アスペルガー症候群 ~うちの場合~ -29ページ目

高機能自閉症アスペルガー症候群 ~うちの場合~

発達障碍の一つ、アスペルガー症候群の長男の
大変だったこれまでの日々と今の日々を綴ります

今日は固有感覚について考えてみたいと思います。

固有感覚という聞きなれないので、解りにくいと思いますが

ボディイメージと言えば少しは解りやすくなると思います。


固有感覚とは、自分の体がどういう風になっているか、を感じる感覚です。

例えば、

普通の人は目をつぶって右手を誰かにもちあげられたとしても

自分の右手がどのくらいの位置にあるのか解ります。

そして「左手をだいたい同じ位置にして下さい」と言うと

左手を同じような対照的な位置にあげることが出来ます。


以前ウチの長男にこの方法で固有感覚を確かめた事があります。

目をつぶらせて、「きをつけ」をして立たせて

体全体で「Y」の字になるようなイメージで、

まず右手を私が動かしました。

そして長男に「左手を同じようにあげてみて」というと

見事!? 左手は耳にくっつきそうなくらいまであげていました(^▽^;)


ウチの長男の固有感覚は、かなりズレがあるようです。


固有感覚が上手く感じ取れないとどういうことになるかというと、

自分が思っているのと実際の体の動きが違ってくるため

飲み物をこぼしやすかったり、細かい字がうまく書けなかったりします。


また自分の体の幅などがわかりにくいため、壁にぶつかりやすかったり

そんな小さな隙間には入れないだろう!というところに入ろうとしたりします。


実際ウチの長男も、引き戸が微妙な開き具合の時にはよくぶつかっています。

また、

ラジオ体操なども、自分の体の位置が目で確認しなければ解らないようで

目で手の位置を確認しながらやっています。だから、

常に顔は手を見ていて、首の動きが他の子達と全然違っていて

前を向いて体操をすることができません(><;)


ここからはちょっと専門的な知識になりますが

固有感覚が上手く感じ取れない原因として考えられるのは以下の通りです。


筋肉の中にある筋肉の状態を感じとるセンサーみたいな部分があり

 そこに不具合があり、自分の体の位置をうまく感じ取れないのではないか


②センサーから感じとった感覚を脳に伝えるまでの経路に何か問題が

 あるのではないか


③無事に脳まで感覚が伝えられるとしても、脳の部分が上手く働いていない

 のではないか


ということになります。

もちろん、感覚を感じとるだけでなく、反対に体を動かす時も

今度は反対の経路で、脳から体を動かそうとして命令を出しても

筋肉まで伝える経路に問題があったり、

筋肉のセンサーがうまく働かなかったりして

結果、自分が思っている通り体が動かないということになります。


ですので、固有感覚に問題がある子には

口で教えたり、手本を見せることより、

実際に本人の体を動かしてあげて教えてあげないといけないようです。

今日は「聴覚」について

ウチの長男の場合を考えてみたいと思います。


自閉症の特性として「聴覚過敏」は有名ですね。


普通私たちは、外から聞こえてくる音に対して、自然とフィルターをかけて

自分に必要な音だけをはっきりと聞きとるようになっているそうです。


だから騒がしいところでも、注意を向けた人の言葉を聞きとることができる

(確かカクテルパーティー効果というものだったと思います)

そうです。


しかし、自閉症の人はこの機能がうまく働かなくて

周りの音が同じボリュームで聞こえてしまったりして、

とても辛いことがあるそうです。

他にも、

普通の人には嫌な音ではないのに、とても我慢できないくらいの音に感じたり、

逆に、普通はとても嫌な音(ガラスをひっかくような音など)が平気だったり

ということがあるそうです。

また、中には音楽が色で見える方もいらっしゃったり、

自閉症の世界って本当に不思議です!


ウチの長男の聴覚は、どうなのかははっきり解りませんが

1年生の頃に「教室が騒がしすぎてイライラする」と訴えたことがあります。


他にも,

私が普段聞き洩らしているような、

電化製品の音(冷蔵庫や蛍光灯の小さなブーンとかいう音など)

遠くの方で工事をしている音など

に対して、「今聞こえているのは何の音?」

と不安そうに聞いてきたりすることがよくあります。


音が何の音であるかがはっきりすると

その後は特に気にしている様子はないです。


長男がちょうど昨日、

「人間は自然とボリュームを調節して聞いているんだって!

テレビで言っていた!」

というので、私が

「中には、それができなくて、全部同じ音量に聞こえる人がいて

大変らしいよ!(長男名前)はどう?」

と聞いてみましたが

「わからない」

と言っていました。


結局、長男はどのように音が聞こえているかは解りませんが

何かしら、問題があるのではないかと思って対応するようにしています。


私としては、聴覚と感覚統合訓練は関係あるのかな?という感じがするのですが、本を読んだ中には、訓練に聴覚も含まれているような感じでした。


前回の記事のディスレキシアについて、

コメントでキャンママさんから、貴重な情報をいただきました!


眼球のコントロールとディスレキシアとは関係があるのではないかということでした!詳しくは前回の記事のキャンママさんのコメントを読んでいただけますと有難く思いますm(_ _ )m


今回は聴覚について書かせていただく予定でしたが

皆さんのコメントを読ませていただいて、

まずは、感覚統合訓練の全体的な事を書かせていただきたいなと思います。


まず、感覚統合訓練については、賛否両論があるということを知っていただきたいと思います。


私の通っている学校では、作業療法士の先生がたくさんいますが

その中でも、意見が分かれるところのようです。


感覚統合訓練が有効だと感じて積極的に取り入れている先生もいらっしゃいますが、否定的な意見も聞くことが出来ました。


感覚統合訓練というのは、文字通り、本人の感覚を普通に近づける訓練ですので、

その訓練をしたことによって、改善されたのかどうかは、

本人の感覚でしか確認することができず、

客観的に訓練の効果を証明することが難しいようです。


実際に訓練を行って、本人の行動などが改善されたとしても

もしかしたら他の要因、

(例えば親や学校の対応方法の変化などがあったのかもしれない)

により改善されたのかもしれない

と考えると、どうやって訓練の有効性を証明するのか…

という問題をクリアできない所が、賛成できないところのようです。


ただ、実際の現場では、わりと感覚統合訓練を取り入れていると思います。

私がかつて、参加させられた親子遊びの教室でも

ボールプール、粘土遊び、ハンモックで揺するなどの遊びが取り入れられていましたが、いずれも感覚統合訓練と関係しています。

その頃は、全く知りませんでしたが、最近感覚統合訓練のことを勉強していて

あれはそういう理由で遊びに取り入れられていたのか!

と初めて知りました。

あの頃もっと詳しく、「どうしてそういう遊びを取り入れているのか」を

説明してもらえていたら、もっと違う感覚で教室に通えたのに…と

悔やまれます。


私は、何冊か本を読んで、理論的にはとてもすごい!と感じました。

ただ、本当に正しく感覚統合訓練を行う事の難しさも感じます。


感覚統合訓練は、本人が自分から進んで訓練をするように

仕向けなければ効果が薄いと考えられています。


しかも普通、感覚を統合する脳・神経系は10才ごろには

発達がほぼ完成してしまうそうなので、それまでに行う事が大事とも

言われています。


ウチの長男は今年で9才なので、もうほとんど効果はないのかも知れません。

しかし、発達障害の子たちは、発達の凸凹があるのだから、

まだ未発達な部分はこれからも発達する可能性もあるのでは?

と期待しています。

また、未発達の感覚を刺激することはストレスの解消にもつながるのでは?

と考えています。

その辺のことは、また、少しずつ記事にしていきたいと思っています。