スポーツ新聞には昨日の巨人、阪神戦が第1面で大きく載っていた。1対0で巨人が勝っていた。別所が完投し川上が7回にタイムリーヒットで1点を取っていた。
昨日の早朝、サインをもらった2人の写真が新聞に大きく載っており省三は「ヤッター」
と叫んで新聞を持って父のデスクのほうに走っていった。
「どうした、省三」秀雄は省三のはしゃぎふりに驚いて声をかけた。
「この新聞見て。別所と川上の写真が大きく載っているよ。昨日サインをもらった日の写真だよ」
「なるほどいい写真だ。サインの色紙と一緒にこの新聞も大事にとって置きなさい」
秀雄はスポーツ新聞の1面をさっと見て省三に言った。
「わしは昼は会合があるから隼人にどこかおいしいものを食べに連れていってもらいなさい。それからあさって8月28日じゃがわしは用が出来たけん白鳥の工場へ行く。
省三も一緒に帰るか」
「はい、そうします。今回は大変貴重な体験し、非常に収穫もありました。早く帰って友達にこのサインを見せてやらなくちゃ」
「わっははは、現金なやっちゃな」秀雄は大きな口をあけて笑った。
ー第24話に続くー