白黒の20本くらいの縦縞の断崖の後方は青々とした讃岐山脈につながり雑木がうっそうと繁りあまり人々は近付かなかった。


白鳥海岸の砂浜からはるか遠くにこの奇妙な縦縞模様の断崖が眺められた。


白鳥町の西側は湊川が讃岐山脈から瀬戸内海に流れ込み台風のたびに山から土砂を運び河口は海へ海へと侵食していき長い年月の間に砂浜も海に向かって延びていった。


白鳥町の砂浜は東のランプロファイアから西の湊川の河口にかけて数キロにわたって大理石を砕いたようなきらきらと光る白い砂浜が弧を描くような半円状に広がっていた。


町の中央にはヤマトタケルノ尊が白鳥に乗って舞い降りたという伝説の白鳥神社がある。


神社の後ろは砂浜まで大きな松林になっており数百年もたつ松の大木が100本以上も植えられていた。


この松林から東はランプロファイヤから西は湊川の河口まで鷲が翼を広げたように松が1列に植えられていた。白鳥神社の大きな松林、砂浜に沿った1列の松並木、白鳥海岸の砂浜を守るために先人たちがあみ出した知恵と思われる。