休日が終わり、翌日通常どおり出勤した。
母が落ち着いてくれていると思いながら。
そして、ほどなく、最初の電話は気がつかなかったけれど、病院からだった。
直ぐにかけ直した。
母が嘔吐したとのことだった。
あまり食べれていないはず。出るものなんてあったのだろうか?
兄にも連絡が行っており、兄は叔母と病院に向かうと言っていた。
私が到着したのは午後になってから。
母は酸素マスクをしていた。
これを凄い力で外そうとするらしかった。
看護師さんたちから、外さないようにしてほしいと言われたとのこと。
酸素量の値は結構高いと、叔母は言っていた。
母は目をあけず、マスクを外そうとしながらも、呼び掛けには反応しなかった。
目をあけてくれないかな、返事してくれないかな。そう思いながら、ただ見守っていた。
夕方になって、叔母と兄は帰宅することになった。私は、母の側を離れなかった。
夜になり、私は今晩も泊まろう、そう思っていた。母は酸素マスクの力を借りて呼吸を繰り返している。
モニターを見ながら、心拍数が下がると、母の体や足をさすった。母とモニターから、目を離せなくなった。呼びかけと、足をさすることをただ続けた。
看護師さんが、酸素量を下げると言った。
長時間高い酸素量を続けると、二酸化炭素を吐き出せなくなり、かえって危うくなるからと。
それでよいのか、私にはわからなかった。
暫くして看護師さんから、
会わせたいご家族がいたら、呼んだほうがよいと。
それが夜9時頃のことだった。