光の国 ⑥ (TI AMO) | 花の子るんるんの玉手箱

花の子るんるんの玉手箱

大体ポヤポヤ、時に過激な妄想が入る写真館 兼 カフェです。
主演は勿論 愛するユノ・ユンホ氏。

フォロー、アメンバーは
基本的にYUNHOオンリー限定とさせて頂いてますので悪しからず。




翌朝  僕等は
コモから〝ベルガモ〟に移動した
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ここ  ベルガモでは
サプライズで  僕を連れて行きたい所があると
兄貴が言う


柑橘類〝ベルガモット〟の原産地
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「月の光」など
ドビュッシーの〝ベルガマスク組曲〟の舞台と言われるベルガモ
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二つの世界大戦による戦火から免れたベルガモには
中世の街並みがそのまま残る
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通りに人がいなければ一気にその時代に
タイムスリップしてしまいそうな感覚に襲われる





昨日は 湖面の強い日差しに負けたのか
ホテルに着いてシャワーを済ませた僕は
そのまま寝落ちてしまった
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それなのに兄貴は  その間に床屋に行ってきたらしい
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人生初のパーマ
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結構 自分でも気に入ってるみたいだ
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しかし  飛び込みの床屋だなんて
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僕は見ず知らずの床屋になど行く気になれない
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同じ兄弟でも    好みも性格も全然違う
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兄貴は何にでも興味を示し   買い物も速い
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対する僕は  慎重派だ
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僕は今  父と同業の 出版関係の仕事をしている
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兄貴がこのままイタリアに残ると言うのならば
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いづれ僕が会社を継ぐ事になるだろう
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こんな風に  
計画に縛られない旅を扱う雑誌もいいな
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その時は 僕が直に取材に周り
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兄貴をアシスタントとして引率するのもいいな
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兄弟は  いづれは離れてしまうもの
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だけど  何かの時は 直ぐに集まれる
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そう考えたら  インターナショナルの時代だもの
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未来への扉は  決して不安な物では無くなるだろう
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新しい土地で  しっかり根を下ろした樹になろうとしてる兄貴
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花を咲かせ  果実を実らせる
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豊かに茂る葉は     道行く人の涼となる
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兄貴ならきっと  そんな生き方が出来るだろう
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しかし
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いったい  幾つになるんだぁ?
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サプライズは  街の郊外にあった
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って  ちょっと調べたら簡単に分かるんだけどね
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どうやら兄貴は  僕を
ワイナリーに連れて行ってくれるらしい{89F2DAA6-CAB7-4C01-B947-14404E6900B4}
ワインはフランスと言う印象が強いが
実は生産量、輸出量共にイタリアが1位
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国土自体がフランスのほぼ半分のイタリア
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如何に葡萄畑が多いか想像出来る
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オーナーとも直ぐにフレンドリーになれる兄
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にわかワイン博士気取りだ
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ワインの香りだけで既に顔が赤らんでいる
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兄貴             兄さん            お兄ちゃん

心の中で   何度も呼ぶ
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外は真夏の日差しだけど
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木漏れ日の  何とも柔らかく優しいことだろう
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直ぐ真っ赤になるくせに
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何度もお代わりを催促する
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ワインは  色と香り  両方を愉しむんだよ
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楽しかった旅も  もうすぐ終わる
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あの時兄貴は  その寂しさを紛らわせようとしていたのかな
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僕は後ろで笑ってしまったけど
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そんな兄貴が愛おしくってたまらなかった
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涙が出そうになるのを堪えてたんだよ
そんな僕の気持ち    わかってた?
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自分の置かれた場所で生きよう
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自分を必要としてくれる人達の為に生きよう
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どこにいて何をしてても  兄貴は兄貴
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そんな兄貴の  僕はたった一人の弟
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ここは光の国
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〝小説の小道〟
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人生は小説だ
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登り坂があれば  下り坂もある
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時計の針は戻せないけど
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僕達は前を向いて歩いて行く
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時に立ち止まる事があっても
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また  歩き始める
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だって  幸せになりたいからね
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幸せって  自分達で作るものだからね
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離れていても    共に歩んで  幸せになろう
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こうして僕の
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25歳の夏休みが終わった
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長らくのご清聴をありがとうございました(^^)

                                 ー完ー






画像を拝借致しました<(_ _)>サンクス