姉やは探偵事務所で働いています
『探偵 もみじ』という
古臭く
いかにも地味な名前の事務所で
社員は姉やを入れて3人しかいません
姉やはそこで
事務員として働いています
しかし
3人しかいないので
姉やも時には 現場に赴きます
ある時は疾風になり
また ある時は 家政婦となり
華麗なる手腕を奮います
dysonの販売人とか
タクシーの運転手にだってなっちゃいます
あまり大きな声では言えませんが
街中にネットワークを張り巡らせ
ありとあらゆる調査をしています
探偵の仕事は
主に〝浮気調査〟だったり
〝訪ね人〟
〝迷いペット探し〟だったりする訳ですが
最近はストーカー目的の
如何にも怪しい依頼もあったり
反対に
困ってる風にして
実はDVの末に逃げ出した妻子を見つけ出そうとする目的だったり
先ず 依頼者の調査が必要だったりと
そんなところにも
時代の流れを感じさせます
そんな 探偵の仕事の中ても
姉や一番上のお気に入りは 〝警備員〟ショッピングモールや工事現場で見かける
アレです
全天候型の仕事なので
雨だぁ雪だぁ
暑いだぁ寒いだぁ
決して楽ではありませんが
何より戸外の空気が吸えるのがいい！
季節の移り変わりを
肌で
匂いで感じる事が出来るし
人間ウォッチングもなかなか楽しい
ただ問題なのは
警察官とは違い
警備員の言うコトには法的権限がないので
あからさまに無視をしたり
逆に文句を付けてくる市民が
余りにも多い
歩行者優先道では
車の進入禁止は勿論のコト
自転車だって降りて押してかないと…なのに
それを無視して乗り入れる 危険走行する
ガキならまだしも
美魔女世代だったり
(口が立つだけに余計に扱いにくい(^-^;)
自転車だって
充分な凶器に成りうる訳で
姉やはそんな輩には特に厳しい
ショッピングモールのサービスカウンターは
連日クレームの嵐だったりする訳ですが
そんなコトで挫ける姉やではありません
ただ
ちょっと困るのは
姉やが交通整理すると
姉やのところにばかり車が集まる
〝何かを持っている〟姉やです
そんな姉やもお年頃
休日にはエステにだって
美容院にだって行きたい
実は姉や
かなりのクセ毛
今でこそ市民権を得たアフロヘアーだけど
学生時代はかなり辛かった
永遠の憧れ ストレートヘアー
でも 自分のキャラに合わないであろうストレートヘアー
そして姉やは遂に
この度 縮毛矯正をかけることを決心しました
何というコトでしょう！
鏡の向こうの可憐な女性が あ･た･し？
美容院の帰り道
いつも気になってたお店を覗き
思い切って試着してみる
背の高い姉やはまるで スーパーモデルのよう
魔法をかけられたみたいに
晩秋の街を 一人歩く
雨上がりの街が
いつもは無言で
凄いスピードで通り過ぎる人までもが
姉やには優しく感じられた
晩御飯もまともに取らずに
そのまま寝堕ちてしまった
チュンチュン(スズメのさえずり)
「うーん よく寝たよく寝た」
キャーっっっ！
「あのー
起きたらパーマ 取れちゃってたんですけどぉ
かけ直して頂けるかしら」
姉やの剛毛は かなり手強かった
画像と話の展開は一切関係ありません
団体・出演者の関係、実態等
全て作者の妄想です。悪しからず
画像を拝借致しました(｀_´)ゞサンクス