劉翔が棄権したあの日、
昼の11時過ぎから、劉翔のコーチ孫海平氏の緊急会見が
中国のテレビでは放送されていた。
私は北京外大横のホテルの食堂でこの映像を目にした。
異例とも言える、コーチの涙の会見。
食事をとっていた、おじさんたちが立ち上がりテレビに
釘付けとなった。
最後に陸上競技チームの監督が
「国民は理解し、もう一度走れるよう勇気づけてくれると
信じている」
と結んで会見は終了した。
そして各テレビ局が一斉に「劉翔に理解を!」と緊急放送。
涙する女性の姿などが映し出された。
「怪我だから仕方ない、残念」
「姿を見せただけでも理解できる」
「早く怪我を治して復活してほしい・・・・」
しかしWeb上の書込みでは
「勝てないから、逃げたんだろ!?仮病じゃないの?」
「この脱走兵め」
「13億人を傷つけた。新記録だ」
「1万以上(15万円以上)も出して決勝チケットを買ったのに、
最後までゴールしろよ!」 という恨み節も。
国の英雄が一気に谷底へ突き落とされた。
一方では、北京五輪での中国人の観戦マナーも
問題になっている。
3位決定戦で敗れたテニスの中国人女性選手李娜が
主審の制御も遮り、「加油(頑張れ!)」とシツコイ声援に
腹を立てて、「黙れ!」と一喝したとか。
それがWeb上でさらに加熱。「観客に失礼だろ」
「李娜を二度と応援するな!」という呼びかけも起きている。
どちらが失礼なんでしょうかね・・・
私は、実際にアメリカ対日本の女子サッカーを観戦したが
完全に日本にとってはアウェーの試合だった。
日本がボールを持つとブーイング。日本がミスをすると拍手。
結局、中国人は何がしたいのか!? と聞きたくなる。
・・・・・宿敵「日本」には負けてほしい
・・・・・声援で相手を邪魔しても、とにかく中国には勝ってほしい
・・・・・自国が金メダルを取れば嬉しい
しかし、
・・・・・メダルを逃したやつには、集中的に攻撃を仕掛ける。
自国の英雄をも守れない人々に愛国心があると言えるの
だろうか。
歴史を振り返ると、実は日本にも同じような時代が
あったのかもしれない。
私はまだ生まれてないが、
1964年の東京五輪のマラソンで、当時全く期待されていな
かった新鋭の円谷幸吉は、予想をはねのけ、銅メダルを獲得。
24才、伸び盛りの円谷は
「次のメキシコでは金メダルを獲る」と宣言。
国民の期待は一気に円谷へと注がれた。
しかしその後、ヘルニアによる腰痛に悩まされ思うような走りが
できず、メキシコ五輪の1968年の1月、円谷は頚動脈を切り
この世を去る。
あの時はまだ
「お国のために」という思想が日本人にも残っていたのだろう。
周囲の異常なほどの期待が、選手の心理をも狂わせてしまう。
中国の人々はまだ、成熟していないということなんだろうか。
それとも、変えられない国民性なのか・・・
劉翔が這い上がる姿を見守りたい。
■□楽天市場 「人気商品」■□
「帝国ホテル」伝統の味をご家庭に!マドラス風 カレーセット
気分にあわせてMy香りと3色の明かり 香炉アロマライト
← クリックしてみてね →Ranking















