湘南国際マラソン完走記・・・6 | 走りながら、食べて、聞いて、考えて!

湘南国際マラソン完走記・・・6

湘南国際マラソンは、お天気がよかったせいもあって、走った方々はたくさんブログに完走記を書いています。まあ、そういう私も同じですが、自分は今回まったく写真をとらなかったので、様子はぜひみなさんのブログをご参考にしてください。特に、Ogaman さんは、ずいぶんしっかり写真をとってきていますね~。


走る人走る人走る人


さて、続きです。


マラソンはやっぱり30km以降からはいろんなことがあるものです。

そして、ここからが完走できるかどうか、いちばん肝心なところなのです。


そして、自分はたいていここからが一気にスピードが落ちてゆきます。

25km程度までは1キロ5分台で走りきれますが、このあたりから6分台、はては7分程度まで落ちてしまうのです。

さらに、歩いてしまったり立ち止まったりと。

しかし、今日の走りは満足できたな と思えたときは、たいていここからしっかり走ることができます。

つくばの場合はいつもそうだし、2年前の荒川も30km以降から、「よっしゃ!」と言ってさらにスピードアップできたのです。

今期は、つくばはなんとかそのペースでいけましたが、館山も、泉州も非常にだらしない結果になっていました。


今回の湘南では、なんとか後半にいい走りができるよう前半は抑え気味の5分台後半で走っていました。

しかし、やっぱり疲れはあまり変わらず、30km付近では相当落ちてしまいました。

それに、前半の貯金がないだけに非常に苦しい。


走っているまわりがなんとなく、人が増えてきたな、集団になっているな と思ったら、折り返し地点ではあれだけ離れていた、4時間のペースランナーが、いつの間にか後ろに迫っていました。


「ヤバイ」と同時に「なぜ?」


だって、あれだけ離れていたのに、そんなにスピードが落ちたとも感じないのに・・・。

「このままいけば、サブ4もNGってこと?」


ちょっとこれには正直あせりました。あせる

最初の湘南国際マラソンの記録が、サブ4未達成では・・・というあせり。


そう思ってなんとか引き離そうとペースを上げだしました。走る人DASH!


しばらくペースランナーはずいぶん後方にいるようで、安心して走っていましたが・・・今度は急激に喉が渇きだしました。


ボトルにはまだドリンクが3口ぶんくらいは残っていました。


そこで、コースから歩道にはずれ、そこで、ゆっくりドリンクを飲み干しました。


ふう、っと息をついたころに、4時間のペースランナー集団が先を行っていたのです。ショック!


「ああ、ヤバイ!なんとかおいつかないと・・・」

そう思って必死に、追いかけていると、前方に大きな集団が見えました。


それはペースランナー集団ではなく、そう、10kmのレースの集団の折り返し地点だったのです。


「げっ!やばいなあ~。いやだなあ~、10kmといっしょになるなんて・・走りにくそう」

と思ったのですが、これを避けるわけにはいかない。


仕方なくそのまま、集団に突っ込んだのです。


そうすると不思議なことに、ペースが上がりだしました。

10kmの元気なランナーの勢いがのりうつったかのように自分の足取りは軽くなり脚捌きが軽快になったのです。走る人


まわりを見てみると、自分と同じように先ほどまで歩きだしていたフルのランナーたちも、走りだしていました。

疲れ果てたフルのランナーたちが、みるみる立ち直って、そしてしっかり走り出すじゃないですか!


これは本当に良いタイミングでした。そして、感動のシーンでした。


自分は、もういったん止まって屈伸をしたり、歩こうかなあ とまた弱気になっていたところだったのですが、元気な10kmランナーのおかげで自分にも元気が戻ってきて 力強く脚を運ぶことができるようになったのです。


この最後の5kmは本当に驚くべき復活でした。

応援も多くなってきましたが、それ以上に元気な10kmランナーに感謝です。


応援では、番号を呼びかけ声援をおくってくれたり、もう少し、あと3kmとか、笑顔でガンバレとか・・・なんだか涙が出そうになりました。汗


好きだから勝手に走っているだけで、こうして応援されて、元気をもらって、なんだかとってもうれしくて・・・

ああ、サザンの歌を歌おうと思っていたのに、完全に忘れていました。



そのうち見慣れた街中に・・・


もう4時間のペースランナー集団は見当たらない。

自分が先か、あとかわからない、でもどうでもいいや。前を向いて走ろう!

それだけを思って走りました。



片瀬江ノ島の橋の近くまで来ました。



多くの観客が見てくれていました。

すごい応援です。

そして完全に封鎖されている134号線。

なんだか異空間にいるような不思議な気分。

でも、自分がスターになったような誇らしい気分も。


そして、右に大きくカーブし最後の橋。直線です。


誰かが「4時間切れるぞ!」と叫んでいました。


走る、走る、走る。走る人走る人走る人

腕を振る、振る、振る。走る人走る人走る人


すると前方から、逆走してくる人が・・!


そう、Qちゃんこと、高橋尚子さんでした。

10人くらいのランナーが手をあげてすれ違っていましたが、自分は思わずさらに左に寄って、

「やった!ハイタッチできた!」クラッカー


これはうれしかったなあ。

やっぱりオリンピック優勝選手にハイタッチを受けるなんで。

あ、でも、しまった、手袋していた。



そして、

前方では写真も撮っているからと、「帽子をとってください!」というアナウンス。

サングラスと帽子をとって左手に握り締め、

ゴール!! !


時計は、

3時間54分(ネット)。グロス表示も3時間57分をさしていました。


ちょと遅れたけれど、ほっとしたゴールの瞬間でした。



(まだまだ つづく)