ジャカルタマラソンの続き。
レースレポート、最後です。
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ハーフを 01:39:55 で通過。
(なんとか、3時間20分ペース。)
作戦を 「 いのちだいじに 」 に変更して、とりあえず、目標を
1.生きて帰る。
2.できれば完走。
3.歩かない
にする。
しかし、陽も昇り、日曜日のいつもの市民生活がスタートしたのか、走っているそばを、バイク、車、バジャイ がビュンビュン飛ばして行く。
(バジャイ)
で、このバジャイ、昔はものすごい黒煙をまき散らしながら、走っていたのですが、今はそれほどでもなくなった、とは言え、なかなかの排気ガスをまき散らして、独り寂しく走る僕のそばを通り抜けていく。
暑さに、ガス。 何かの刑のようでもある。
加えて、「孤独」 という刑も、オマケで付いている。
そして、とうとう、お腰に付けたペットボトルの水も空になる。絶望。
(ちなみに、約2キロごとにある給水所では、すべて給水しております。)
23キロ過ぎ、男女の仲良しペアに抜かれる。 何とかついて行こうとするも何ともならず。暑い・・・。
そして、ついに来たる 27キロの給水所。 ワタクシは、ボランティアのお兄さんに向かって、こう叫んだのであります。
「 Bapak, minta air putih ke botol ini. Tolong penuh...!!! 」
(スイマセン。このボトルに水を下さい。ハイオク満杯で。)
立ち止まること数秒、僕は命の水を手に入れた。
本当に、ヘロヘロ (ボロ雑巾姿)で、30キロ通過。
21~30キロ:
04:45 ~ 05:20
( 50:19 )
このハイオク満タン作戦が功を奏したのか、指先のシビレは、少し軽減されたように感じる。
そして、2キロごとに、給水所が現れるので、水をバンバン飲んで、余った分は頭からかぶる。
(暑い暑い・・・)
34キロ、36キロ、39キロで、ハイオク満タンにしてもらう。
2回目以降の給水では、だいぶ慣れたというか、ズーズーしくなって、「ほら、そこの大きなペットボトルから、この水筒に満タンになるまで水を入れて!」 などとお願いする始末。
(ピットイン時間、だいたい3秒)
31~33キロでは、距離合わせのスライドが2つ続き、僕の前と後ろの差が分かる。
前に、約 500メートル。後ろに、約 500メートル。
そう、孤立だ。
37キロ通過。 あと 5キロ。
この楽しいフルマラソンも、あと 5キロで終わっちゃうんだー(涙)、なんてことは、全く思わず、あとひと踏ん張り。
進め進め、オレ☆ と鼓舞するそばを、ブーブー! と、クラクションを撒き散らして、トランスジャカルタ(バス)が通り過ぎたりする。
(この低い塀とバスの間を走る感じですよ、実際。)
この辺になると、5キロ、10キロ、ハーフのランナーが入り乱れている。
相当数のランナーが、相手に負けじと抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げているわけはなく、みーんな歩き。老若男女入り乱れての、歩き。
元気のない入場行進、もしくは、覇気のないデモ行進。
インドネシア語でいう、「ジャランジャラン」 である。
そんな、歩いている方々のそばを、心身ともにボロボロの男が、歩いているのか走っているのか分からないスピードで、ヨボヨボと追い抜いていく。
あと、4キロ。
あと、3キロ。
40キロ、通過。
31~40キロ:
04:55 ~ 05:55
( 54:45 )
あと、2キロ。
あと、1キロ (朦朧)。
ゴール。
(もう少し、続く・・・)
(あ、ゴールの時、ダブルピース忘れた!)