前回の続き。
●スタート ~ 5キロ
5時ちょうどにスタート。
脚の調子を見るために、スピードを抑え気味に最初の1キロを入る。鈍足ドラム缶に、どんどん追い抜かれるが、じっとガマン。
うん、脚の調子は悪くない。1キロを 5:01で通過。
ここから、ちょっとずつ上げて行く。
さっそく、2キロ地点のあの狭い橋に差し掛かる。
パンダ、無し!
脂肪の塊、無し!
異常無し!
と、安全確認を行ってから橋を渡る。順調、順調。5キロの時点で、ペースは、キロ 4:23。かなり速い気もするが、脚も肺も心臓も元気なので、このまま無理やり押し通すことに。
●5キロ ~ 10キロ
ナショナルスタジアムを越えて、広い道に出たり、狭い道に入ったり。 あの狭い橋を越えてからは、誰からも追い抜かれることなく、パックマンが好物の「点々」を食べるように、こちらが前のランナーを1人ずつ拿捕していく。攻守逆転。
C ・・・
10キロ通過。
ペースは、4:20 ~ 4:30。
ゼェゼェハァハァしてきたが、まだまだいける。
●10キロ ~ 15キロ
見覚えのあるイーストコーストパークへ入る。このへんになると、走力のあるランナーしか前に残っていないので、1人1人拿捕するのにちょっとずつ時間がかかるようになる。しかし、「小さなことからコツコツと」 という祖父の遺言を守り、コツコツと1人また1人と追い抜いていく。
12キロ過ぎで、ガーミンの変なところを触ったのか、ガーミンの表示がおかしくなる。必死に元の表示に直そうとするも、ピコピコ言うだけで一向に元に戻らない。10数回ピコピコ鳴らしてあきらめる。
とりあえず、ペースさえ分かればいいや。
なので、12キロ以降の記録は、以下のように1秒ごとのピコピコ記録になってしまった。
ゴルフ場をぐるっと半周し、15キロ。
●15キロ ~ 20キロ
Marina Barrage を渡って、Gardens By The Bay, Art Sience Museum, Marina Bay Sands, とシンガポールの有名建築物が連続するゾーンへ入る。
Marina Barrage の上で追い抜いた西洋人女性がピッタリ付いてきたので、一緒に旅をすることにする。抜きつ抜かれつ、3キロほど並走が続く。おかげで、ペースが落ちることなく、4:20 ~ 4:30 をキープ。
しかし、キツイ! ロマンティックは止まらないけれど、心臓が、脚が、止まりそう。
19キロ地点で、女性が後方へ離れて行ったので、次のターゲットを探していると、前にシンガポールシャフラーズのシャツを着た男性を発見。その距離、10メートル。
●20キロ ~ ゴール
シャフラーズとの距離はなかなか縮まらない。Helix橋を渡って、あとはゴールへ向かうだけ。ここ数年で一番激しいゼェゼェハァハァで、ラストスパート。結局、彼には追いつけずにゴール。
ゴール後、並走してくれた西洋人女性が駆け寄ってくれて、がっちり握手し、お互いの健闘を称え合う。
(か、か、かっこいい☆)
こうして、僕のシンガポールラストレースは終わったのでした。
ゴール後の話は、<おまけ> に続く。