スタート後

中継所から200mはほぼ直線。前を走るランナー4~5人が視界に入っている。さすがに誰がどのくらいの走力なのかは分からないけど、そのうち、坂戸西高校女子陸上部の2人は、中継所を出たとき良い走りに見えたので、高い確率で追いつくことは無理だろう。


ただ、一つ前の順位でスタートした選手は、なんと20年前、ワタシに走るキッカケを作ってくれた○山君(昨日のブログでも少し触れた人)。○山君とは約15秒くらいの差だっただろうか。練習ができてないと言っていたから、たぶん追いつけるはず。




スタートして60~70mほどの位置で、ふじさんからの声掛け。写真もありがとうございます。タスキを掛けるのにモタついてる…笑


そして300mほどで○山君を捉える。時計を見ると「3分30秒/km」の表示。COROSのご乱心かと思ったけど、○山君が4分20秒ペースであれば、100mあたり5秒詰める計算が成り立つので納得。


意外にも算数が得意です。


○山君に「さぁ、行こう!」と言って先に行かせてもらう。ただ、走り始めてからまだ1分ちょっとなので特にキツくは感じないないけど、さすがに自分には速すぎるので、気持ちペースを落とすことにした。



その前の選手の背中もグングン近づく。1km地点手前で2人目の選手を抜く。ゼッケンには「リスペクト」と書いてある。確かトレランもやっていて、オクムのユガテエイドを担当しているチームだよね。


直後の1kmのラップは4分01秒。ヤバい、ペースを落としすぎた。駅伝の走り方は難しいな。


1.5km付近で3人目の選手を捉える。また「リスペクト」の選手。ただ、抜いたあとも後方の足音がなかなか消えない。少し離れているけど付いて来られているのか?


でもまてよ、抜いた3人の中に今のペースに付いて来れそうな選手はいなかった。ということは、後方から良いペースの選手が迫っているのだな?という結論に至る。


2km地点を通過。この1kmのラップは4分02秒。イーブンペースに落ち着いた。足音は依然として消えない、いやむしろ少しだけ大きくなってきたか。「もし抜かれてもこの人の力を借りよう」と思いながら走る。


中間点を少し過ぎたあたりで、中学校時代の同級生だった元女子が「ぐっさん、がんばれ〜」って応援してくれている。


ぐっさんとはワタシのことである。


「オッー!」と拳を突き上げた瞬間に後ろの選手に抜かれた。ゼッケンには「城西AC」と書いてある。城西ACとは城西大学アスリートクラブの略で箱根常連の駅伝部ではなく同好会であるが、陸上競技大好きな大学生には変わりない。


応援してくれていた彼女とは、今度の土曜日に同級生の忘年会で会うので、お礼と言い訳をしておこう。


抜かれた直後には稲荷坂というちょっとした登り坂がある。作戦どおり城西ACの選手に食らいついていったけど、登り切ったところで突き放されてしまった。


3kmのラップは4分10秒。登り基調のわりには悪くないがメッチャ疲れてきた。残り1kmを迎えたところで選手を1人抜いた。また「リスペクト」。一体何チーム出てるんだw



ラスト400m。スパートをかけているが、動画を撮りながら歩道を走っているサポートメンバーが付いてきているくらいだから、たぶん上げきれていない。



走りのバランスがバラバラになっているのが自分自身でも分かる。



もがき苦しみながらも何とかタスキリレー。



「あれほどまでに苦しそうに走っている姿を初めて見た」とサポートメンバーから言われた。そりゃそうだよ。だってそれが駅伝だもの。




良い経験をさせてもらいました。


これで年内のレースは全て終了となりました。年明け初戦は、2月8日の「みさとシティハーフマラソン」の予定です。