第40回ジャパンカップ(G1)が東京競馬場で開催された。


父ディープインパクト以来、無敗の3冠馬(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)コントレイル、史上初の無敗の牝馬3冠(桜花賞、オークス、秋華賞)を達成したデアリングタクト、そして、JRA初の芝8冠馬で2年前の牝馬3冠アーモンドアイという、超超超豪華なメンバーが出走した、今年のジャパンカップ。


結果は、1着アーモンドアイ、2着コントレイル、3着デアリングタクトの3強で決着しました。


アーモンドアイは、今回が引退レース。G1・9勝目となり、有終の美を飾りました。やはりアーモンドアイは強かった、この一言に尽きます。


コントレイルとデアリングタクトは初黒星を喫した訳ですが、これまでの勲章が色褪せることは全くありません。現状の力は発揮できたと思います。まだまだこれからの馬。来年の活躍が楽しみになりました。


②アーモンドアイは好スタートから4、5番手の内々を進み、常に、⑮グローリーヴェイズを壁にし、レースを展開しました。


先行した、⑭ヨシオや⑨トーラスジェミニは早めにバテて進路が狭くなる心配はあります。しかし、香港G1馬で力のあるグローリーヴェイズの後ろで、スムーズにレースを運び、最後の直線400mで外に出して、逃げた④キセキと粘るグローリーヴェイズをかわして優勝。


グローリーヴェイズは、同馬主シルクレーシングの馬。意図的に進路をカットされたり、不利を受ける可能性は極めて低いわけであります。


シルクのチームワークも完璧でした。まあ、そうでなくてもアーモンドアイの力は一枚抜けていましたが、でも、より勝利が確実なものになったのは間違いないでしょう。


2着のコントレイルは、3強の中では、最後方でレースを進めました。1週前の追い切りで2歳1勝馬に遅れて体調不安説もありましたが、力のあるところを見せつけました。


特に4コーナー手前での一瞬の脚は、改めて秀逸と感じました。直線を向いたときは、いつの間にかデアリングタクトの前に出ていて、しかもデアリングタクトの進路をカットする福永騎手の好騎乗がありました。


先週のマイルチャンピオンシップでも、インディチャンプでグランアレグリアの進路を塞ぐ好騎乗がありましたね。コントレイルの力もさることながら、福永騎手のうまさが光りました。


3着デアリングタクトは、①カレンブーケドールとコントレイルの間に割って入ろうとしましたが、前述のとおり進路を塞がれ、やむなく進路を内にとりました。最後にはこのロスが響き、コントレイルとはクビ差での入線となりました。


しかし、カレンブーケドールとグローリーヴェイズをきっちりと差しきっており、来年がさらに楽しみになりました。


今年の3歳馬はレベルの問題が指摘されていましたが、少なくともコントレイルとデアリングタクトは、来年もG1レースでの大活躍を予感させる内容でした。


さあ、今年の古馬の芝G1は、有馬記念を残すのみ。アーモンドアイは引退し、3歳2騎も回避濃厚。4着カレンブーケドールも?


そうなるとジャパンカップ組では、グローリーヴェイズとワールドプレミアあたりが有力か。


別路線組では、アーモンドアイの優勝により、さらに評価が高まった、天皇賞秋の2、3着馬、フィエールマンとクロノジェネシス。また、G1・4勝馬ラッキーライラックあたりか。


サートゥルナーリアも今回のジャパンカップでも好勝負が見込まれていましたが、左トモに腫れがあり回避。順調さを欠いた分、割引か。


3歳馬では、菊花賞2着アリストテレスとアルゼンチン共和国杯を制したオーソリティ。


3強不在の有馬記念となりそうですが、混線模様で馬券的には今回より楽しみが大きそうですね。


〈ラン記録〉 
29日のラン 4.8km
11月の走行距離 298.5km

〈ダイエット記録〉
体重 60.8kg(前日比+0.4kg)