ランニング・デビルマン -180ページ目

ランニング・デビルマン

走るデビルマンの平和を守る闘いの記録を綴ったブログ。家庭平和を守る為に、大会参加は少なくなってきましたが…。
大会で見かけたら声をかけてください。

「あれ?デビルマン、ウィングはどうしたの?」
「大会規則により、この先の区間はウィング着用禁止区間なのさ」

己のポリシーも何もあったものではない。ここから先が本当の雁坂峠なのだ。


$ランニング・デビルマン-image
(いけのすけスポーツ)

そして、視界確保のために改造されたデビルアイも発動。
顔に風を感じて走る大会なんて久しぶりだな。しかも色がオレンジがかってないなんて本当にストレスがかからない。

「zoffyさん、いつでも先に行ってくださいね」
「いや、第2CPまで一緒にいくよ」

ここでzoffyさんを遅らせる訳にはいかない。デビルは第2CPまでの登りを可能な限り速く進もうと決心。

「あれが雁坂トンネルだよ。」

トンネルを見ながらしばらくは舗装された道を行く。この道が続くなら、奥武蔵のグリーンラインとあまり大差はない。そんなデビルの淡い期待を打ち砕くように登山道入口が見えた…。

ここから先はデビルにとっても未踏の領域だ。トレイルランニングだってしたことがないのに、いきなりの登山ラン。しかも林道ではなく、本格的な登山道はがれ場あり、沢渡りあり、手を着かなくては登れない箇所がありの険しさだ。
確かにVFFではひとたまりもないだろう。トレランシューズにして良かったと思える瞬間だ。

それでもひたすら登り続けるこの道にデビルも悪態をつくくらいしか出るものがない。


「誰だ、こんなコース設定した奴は!」


T代表がほくそ笑んでる顔しているのが頭をよぎった…。



極め付けはつづら折りのひたすら登る急斜面。延々と続く登りに心折れそうになるも、zoffyさんを遅らせてはいけないの一心でデビルは力を振り絞った…。


やがて、急に視界が開けると、遂に峠まで辿り着いたのだ!



$ランニング・デビルマン-image


これほどの達成感はなかなか味わえない…。
デビルご満悦…。


そして、ここから少し下った所にある雁坂小屋のCP2、42キロ地点に辿り着いたのが12時42分であった。余りにも厳しい闘いなのだ…。



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スタートからしばらくは白いエロ貴公子を追う。

最後尾スタートなのでちょっとは前に出ておかないと「デビルマンって結局走ってたの?」なんて言われかねないので本当に最初だけ真面目に走ってみた。

白い弾丸エロ貴公子と獲物『うっちー』の二人と一般デビルでは走力の違いは歴然だ。ほんの少しでデビルは後方に退くことを決意した。


「川越で会おう!」


そう誓うとデビルはペースを落とし、ゆるゆると進む。

すぐにウルトラの長兄zoffy兄さんが追いついてきた。とりあえず第1CPの広瀬湖までは一緒に行こうと言う事になり、そうと決まれば早々のコンビニガリガリタイム突入。
去年ほどではないにせよ、暑さはなかなか厳しい。第1CPまでのコンビニをほぼ制覇する勢いで進む。


「いらっしゃいませ~!…???」

店員さんは一瞬怯んだかのようにみえるが、極めて冷静な対応を取っていた。おそらく接客マニュアルには


デビルマンが店内に侵入してきた時には極めて冷静に対応すること


という規則があるのかもしれない。通報されない事が判ればしめたもの。PASMOフル活用で進んで行く。
いくつ目のコンビニだろう?ファミマでガンダム缶のコーラを飲んでいると


「これは何の大会なんですか?」
「ああ、甲府から川越まで走る大会なんですよ。」
「ええ!川越!どこまで行くんでしたっけ?」
「川越まで」
「ええ、川越!」


川越という単語が耳には簡単に入らないらしい。普通の人では考えつかないような大会に一般デビルは出てしまったようだ。普通の人は恐らく同日開催の「巨峰の丘マラソン」とかに出るのだろう。
巨峰の会場に向かう自動車がデビル達の脇を通り過ぎてゆく。車の中から手を振る人に笑顔で応え~るデビルマン。あっちにしとけば良かったかな…。


ゆるゆると登る道を進んでいくと、葡萄やら桃やらを売っている直売所が目に付く。折角山梨組んだりまで来ているのだから何か食べたいが、単位がキロ売りばかりなので諦めて進む。
これもいくつ目の直売所だろうか


『冷やし桃あります 100円から』


何?これは食べなくちゃならぬ。速攻で財布から100円出して握り締めると

「冷やし桃下さい!」

小ぶりの桃を出していただき、かぶりつく。「うんめ~!!」これ程美味い桃はかつてない。皮ごと桃を喰らうデビルマン。これで山梨まで来た甲斐があったってもんだ…。




こうして、長い長い第1CPまでの道のりを堪能したデビルマン。CP1広瀬湖畔 33.3km到着時刻は10時18分。手打ち蕎麦を堪能し10分の休憩で次のCP2を目指して出発した…。

$ランニング・デビルマン-image
(いけのすけスポーツ)


《続く》



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スタート地点から約1キロ程離れた『ドーミーイン』をチェックアウトしたデビルマン。まだ薄暗かった為に、正丸峠の予行練習とばかりに電飾ウィングを点滅させながらフロントでキーを渡す。

「ご清算はございません…。」

ホテルマンはごく普通の対応をしてくれていた。


まあ、デビルやガッチャなんて珍しくもないのだろう。外に出て商店街を抜けてスタート地点まで行く間にはあちらこちらから


変態の皆様


がワラワラとスタート地点目掛けて動き出していたのだから…。
甲府の地に集いし猛者たちがスタート地点に集結する中、デビルとガッチャも出走確認の受付を行う。


「何かデビル痩せたよね」
「中身は違う人だったりして」


中身などいない!

とは言え、雁坂の為に余分三兄弟と闘い続け、はみ肉愛好家の女帝の願いも一旦保留し、スタート地点に立つに値するだけの体は作り上げてきたのだ。やるだけのことはやった。例え一般デビルであってもある程度は闘えるはず。後は思う存分楽しむだけ…。
いつもの大会と同じように周りの皆様と挨拶したり握手したり記念撮影したりの和やかムードであっという間にスタート時間。


「ささ、デビルとガッチャはここでお見送りを」


なんと、スタート地点脇にお見送り用のヒーローズポジションまで用意され、スタート前からデビルご満悦…。

$ランニング・デビルマン-image
(いけのすけスポーツ)


やがて




朝6時、フェーという気の抜けたような笛の音で闘いの幕は切って落とされた。

川越で会おう!

走り出す全員に手を振りながらD&Gは大会の平和を祈る。恐ろしいデーモン達の攻撃をかわして無事に皆と川越で再会できることを信じて。当然ながらそのためにはデビル本人が無事に川越まで辿り着かねばならぬのだが…。


全員がスタートした後にD&Gもぐるっと回ってスタートライン後方からスタッフに見送られて出発した。

$ランニング・デビルマン-image
(いけのすけスポーツ)


長い長い闘いの始まりだ。


この時はまだ、この大会の本当の恐ろしさを知らずにいた。世の中には知らなくても良いことってあるよね。デビルは知らなくてもいいことをわざわざ知りに出掛けてしまったのかもしれない…。


《続く》


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雁坂峠

雁坂峠(かりさかとうげ)は埼玉県秩父市(旧秩父郡大滝村)と山梨県山梨市(旧東山梨郡三富村)の境にある峠。標高2,082m。奥秩父の山域の主脈の一つであり針ノ木峠、三伏峠と並び、「日本三大峠」に数えられる。
【wikipedia】



これは甲府から峠を越えて川越を目指した一般人の闘いの記録である…。







「変態ランナーの皆さん、こんばんわ~!」



そんな一言から前日の大会説明会は始まった。確かに200人超の変態と



一般人デビル一匹



が集結した甲府の老舗ホテル『談露館』は早くも異様な雰囲気に包まれていた。流石のデビルも前日から降臨とはいかずに、顔だけデビルの中途半端さで説明を聴く。


「実は今日は私の誕生日でして…」


舘山代表の生誕祭が、雁坂の受付の日とはこいつは幸先の良い話だ!正直SAJの大会は代表の趣味が色濃く反映された大会ばかり。そんなめでたい日に同じ趣味を持つと思われる集団に囲まれてきっと代表ご満悦…。

しかし、一般人デビルは白い人の中身から地図を貸して貰い、コンビニポイントを自分の地図に書き込むのに必死だ。
チェックポイントの区間が長い事と、持ち物を偉大な先人たちからの教えにより最小限に減らしたデビルマンにとってコンビニの位置は生命に関わる重大な情報だ。しかも夜中に店内に入って通報でもされたらたまらない。zoffy兄さんにコースのレクチャーをしてもらいながら前日の説明会を終え、互いの検討を誓い合う。



明朝甲府駅のスタート地点で!



その後はお仲間とほうとう屋さんで最後の晩餐。

「生ビール!」
「ちょっと待て、大生って貼ってあるぞ…」
「じゃあ、大生で!」
「大生で!」
「大生で!」



流石である。闘いの前夜でも量が多い方を選んじゃうのがヒーローズのヒーローズたる由縁だ。ちなみにzoffy兄さんとデビルは二杯いっといたのは内緒だが何か?

このほうとう屋では白い人は鴨肉ほうとうとライスを食べながら明日の獲物を捉えたらしい。
完走を目指すデビルと20時間切りを狙うガッチャではレベルがあまりにも違いすぎるのだ。でも、川越まで辿り着く事はみんな一緒。デビルも頑張るよ…。
闘い前夜のこの時間だけは楽しくゆったりした時が流れていた。明日の激闘を前にひと時の癒しの時間だったのかもしれない…。





翌朝五時、ガッチャごんとデビルマンは甲府駅近くの商店街から降臨した!



《続く》


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26時間19分にて準完走となりました…。

24時間の制限時間内完走出来なくて悔しかった…。