「姐さん、何やってんの?おかげで75キロの最終ランナー拾っておきましたよ!!」
75キロの最後尾やっていた姐さんと遂にここで合流する。すっかり走る気は無くなっていた模様ではあるが…。
「ほらほら、サーターアンダーギーいっぱいあるからお土産に持って帰りな」
エイドのお母さんが気を利かせてくれて、袋に詰めてくれたサーターアンダーギーをリュックにしまい込むデビルマン。翌日みんなの朝ごはんになったのはここだけの話。
(提供 メイドさん)
ここでも、独り走れなくなってリタイヤするランナーさん出現。最後尾はスイーパーとはちょっと違うとは言え、なんだかんだで結構スイープしてるよなあと思いつつ、ラスト10キロちょっとを再スタート。
75キロの最後尾姐さんは、ここまでエイドでスタッフをしていた姐さんにチェンジ。残り10キロちょっとは異様に元気な姐さんと、ヘロヘロデビルの最後尾コンビで進んで行く。
程なく、走れなくなって歩いている最後尾に追いつくと暗くなって来たのでライトオン!!
それにしてもライトを持っているランナーが少ないような気がするな。今回の南房総みちくさの参加者はウルトラ初めての人が多いせいかもしれないけど、ライトは必需品ですぜ…。
ここまで来たら途中リタイヤは出来ないと言うかゴールまで行く以外にレースを終わらせるすべはない。そして、真っ暗な海と街灯もないような海沿いの道をひたすら行くしかないのだ…。
96.3キロ地点、紀州白浜ホテル前に到着。
ゴール前最後のエイドで南房総名物の『三芳牛乳』を頂く。
「ゴキュ、ゴキュ、ゴキュ、ゴキュ… ブハー!!」
大きめのマイカップになみなみと注がれた牛乳をこれまた負けじと豪快に一気飲みして景気をつけたデビルマン、姐さんに胃腸の強さを呆れられながらゴールを目指す。
「ん?前方に誰かいますね?」
暗くて見えずらいが、制限時間を過ぎてからもなお、ゴールを目指しているランナーが他にもいたようだ…。
《続く》