「デビル、とりあえずこれ食べてこれ飲みな!!」
移動しながら私設エイドを出していたとは流石はアニキである。太海の関門でおっT掲げて待っていてくれていたとの事でしたが、思いっきりワープしちゃいましたんでね…。申し訳ありません。
「まあ、とりあえず乗ってきなよ」
流石はアニキ、皆まで言うなで最後尾の事情を察してくれている。
「波動エンジン異常なし!!」
「三、二、一、ワープ!!」
アニキの自家用車で再び最後尾ランナーを捉えることに成功したデビルマン、ここから再び並走モードへ。色々とお話をさせて頂くとやはりこの人も次のエイドでリタイアするとの事。最後尾スタッフランナーは出会いと別れ繰り返して成長して行くものなのですね…。
こうして、87.8キロ道の駅ローズマリー公園まで辿り着いたデビルマン、先回りしていたアニキと再び合流し、次なる最後尾までまたまたやってしまいます。
「波動エンジン異常なし!!」
「三、二、一、ワープ!!」
またまたこうして最後尾ランナーを捕捉するデビルマン、しかしワープはこれで最後だ…。
ここからは何人かの最後尾を競うランナーさんが抜きつ抜かれつの熾烈なデッドヒートを繰り広げている。デビルの姿を見たランナーさんには恐れおののきながら
「すいません、もう終わりですか?チップを渡せば良いですか?」
と聞いてくる人もいるほど。
「もうやめますか?そうでなければこのままゴールまで頑張ってくださいね」
後ろから叱咤激励をかけながら進むデビルマン、遂に87.8キロポイント、南千倉児童遊園でガタイのいいメイドさんと遭遇するのでありました…。

(提供 メイドさん)
《続く》