「最後尾です!」
「いや、なんかまだ後ろにいるって言う情報があるんだよね」
いやあ、そんな筈はないけどな…。
ともかく、公式には最後尾は俺だから、撤収!!とか言いつつエイドを終了させて再びコースへ出て行くデビルマン。
「先に出て行った女性は結構足ひきづってたから時間厳しいかもね」
程なくその女性に追いつく。
確かに苦しそうな足取りだし、まだ20キロちょっとであの状態はかなり厳しだろうなあと思う。
「大丈夫ですか?」
「私、何としても鴨川の関門まで行きたいんです…」
どんなに苦しくても根性と精神力はかなりありそうだな。ここからしばらく付かず離れずで最後尾を行く二人旅。
海を見ながらのんびりと…。とは言えスタッフですからお仕事ですけどね。潮風デーモンにやられながらも鵜原館のエイドに辿り着いたと思ったらスルーしてその先の景勝地へ。折り返しにいたスタッフに最後尾を告げ、お役目御免の帰路に着かせる。しばし景色をご堪能…。
こうして、鵜原館のエイドで最後尾を告げてさっきの女性と再び走り出す。とは言え歩くのと同じスピードではあるがそれでも走っているのは相当な根性だ。
「デビルさんは館山若潮出てましたよね?」
「出てたね〜」
「どちらからなんですか?」
「神奈川の方からなんだけど、地元は千葉なんだよね。千葉の内陸部でさ○○と言うところ」
「え、私××なんです!」
はい、まさかの小学校中学校の後輩発見!!とは平成生まれのお方なんであんまり共通項はありませんが、ただでさえ人数が少ない過疎地域なのに、こんな所で地元に会えるとはかなりビッくらポンでございました!!
《続く》