(肉うどん、うめえよ…。うますぎだよ…。)
待ったかいがあるってもんですね。この日は補給と言って口にしていたものはあるけれど、まともな食事を座ってしたのはこれがはじめて。
食べ終わると電飾ウイングスイッチオン!!
「ご馳走さまでした!行きます!」
食べたあとは消化器官のほうにエネルギーを集中させないといけないのでしばらくは歩き。
後ろから来るランナーさんたちと道を確認しながら(教えて貰いながら)進む。
やがて、夜のとばりがおりて街に火が灯る…。
いや、街と言うにはかなり暗いのですが…。
「いや、その電飾凄い!!」
「まさかそんなものがしこまれていたとは!!」
「点滅パターンが綺麗ですね!!」
暗いからこそ後続ランナーの道しるべとなるのだ。川越に帰ってくる皆のためにもデビルは光らなくてはいけない…。
(皆のためにか…。家族のために、子供達のためにはどうなんだ?)
ふと、明日ダンスの発表会がある娘の顔を思い出しながら進んでいた…。
(俺…。父親として最低だな…。)
右折するとトラック行き交う川越街道に出ていたのでありました。
《続く》