「お帰りなさい!!」
「あれで帰ってきたか~!」
そうそう、これが普通の反応だよな。
なんかウルトラだろうが何だろうがゴールするのが当たり前みたいになっちゃってるけど、ホントは結構きついのよね。
沿道には既に走り終わって帰宅するランナー達もいるし、もちろん応援の方々も沢山いる。
花道を、最後のハイタッチ攻撃をぶちかましながらゴールめがけて進んでいくが、ここでデビルの頭にある考えが浮かぶ…。
流石にアミノバリューは見たくもない…。
ゴールしたらすぐに泡の出る飲み物が飲みたい…。
でも、ゴール後はランナーズエリアで屋台までは相当距離がある…。
どうしたら良い?
わずか0.05秒で答えは出た。迷わずコースアウトし、ゴール手前にあるコンビニに駆け込むと
麒麟 淡麗 ロング缶×2
を購入。ビールにしないで発泡酒にするあたりが子供三人を養う一家の大黒柱たる所以だ。簡単に税金をあげようとするようなヘッポコ国会議員ども、庶民の苦しみを味わってみよ!
とまあ、そんなメッセージが込められているとは到底思えないだろうが、両手に缶ビールを持ちながら高々とかかげながら遂にゴールゲートへ!
「デビルマンがゴールです!」
「子供達にも大人気だった事でしょうね~!」
「ああ、ビールはコース上では飲まないでくださいね!」
増田さんの実況付きでゴールした瞬間にプシュッとして飲み始めたところまで
千葉テレビ
で全県に放送されていたのは内緒で…。
こうして、木更津だけではなく千葉県全体まで阿鼻叫喚の地獄絵図に叩き込んだデビコロ大魔王。スピーカーからはこの歌が流れていた…。
だ~れも知らない知られちゃいけな~い…
デビルマンがだ~れなのか~!
何も言えない、話しちゃいけない
デビルマンがだ~れなのか~…。
《終わり》