ゆるゆると最後尾からスタートを切るヒーローズ。
所沢航空公園の特設コースはキャパオーバー気味とは言え、寂しいよりはましだ。昨日の五キロ→フルのダメージもあることだし、無理せずのんびりと進む。
いつもの赤いウイングではなく、白いマントがヒラヒラとはためくのもまた新しいスタイルだ。
これはこれで、良いかも…。
G&H&D、三人揃い踏みでマントなのは所沢航空公園だけのスペシャルだ。
とは言え、ヘタレデビルは早々に遅れ出し、Gからはあっという間に置いていかれるヘタレっぷり。
「致し方ない…。昨年よりはまだコンディション的には上がっているんだ。ここで無理はしないようにせねば…。」
しかし、後ろにもゼッケンを付けた三耐戦士がガンガン抜いていくのを見ると自分のやられっぷりがあまりにも酷すぎて、父ちゃん涙出てくらあ状態。
「く、駄目だ。琥珀色の泡の出る飲み物を補給せねば…。」
ここで魔性の女と出逢うことになるとは、夢にも思わなかったデビルなのでありました。
《続く》