フルの部全員が出発したあと、再び走り出すデビル&1号。
「応援じゃないんだ…。あれで走るんだ…。」
ヒソヒソ声が聞こえてくる。やはり暫く大会参加を控えていたせいだろうか?SAJの大会ですらデビルを知らない人が大勢いるみたいだ。
(こうやって声優が代替わりして見る人も代替わりしていくんだな…。長寿番組の秘訣だな)
密かにそんなことを考えながら群衆の中を進んでいく。デビルのエネルギーの源、ガルランナーも大勢いたので暫くはデビルロックオンも発動してご満悦…。
そんなこんなで5周目に入った頃だろうか、持病と化している右足首からの鈍痛が…。しかし、この痛みとのお付き合いもだいぶ長いのでここは焦らず回復を待つためにペースダウン。
「Zoffyさん、先に行ってください。ここからはペース落とします。ありがとうございました。」
川の道の戦士と一緒に走れただけで弱小ランナーのデビルにとっては光栄なこと。
兎にも角にもロキソニンを置いてあるスタート地点まで戻って、投薬することが一番の解決方法だ。
「なんだ、だいぶ疲れてるじゃん」
フルの部を走る若造に抜かれざままざまざと見られてはかれた言葉だ。
「まあ、ちったあ疲れるべ?」
やれやれ、最近の若い奴は困ったもんだ。ゆとり世代は礼儀を知らねーなー…。
ウイング背負ってマラソンを走ってる礼儀知らずなおっさんには言われたかねーだろーな~と思いながら魔法の弾丸を投入したデビルマンなのでありました。
Zoffy兄さんありがとう…。

(提供:いけのすけスポーツ)
《続く》