「結構街中を走るから皆を楽しませてあげて」
スタート前に大会主催者からお声がけを頂いていたことを思い出す。
確かに通勤通学の人達が結構いたのだが、スマホを見ながら歩いている人達が多く、顔は下を向いたまま。
こんな身近にこんな面白い事がリアルに起きているのに…
悪魔があなたのすぐそばにいるのに気付かないなんて勿体無い。
それでなくても危険だからスマホのながら歩きはやめようね!
それでも何人かのJKがきゃあきゃあ言っているのが聞こえてくる。三浦半島のJKは清楚で素直な子が多くてデビルご満悦…。
むさくるしいDKからもお声がけ頂く。
「何キロ走るんですか?」
「82キロだよ。一緒に行くか?」
「いえ、結構です…バットマンさん筋肉スゲえ!デビルマンは…大したことないですね」
「なにい!これは盛ってあんだよ!俺だって盛りゃあスゲエんだよ。」
そう言うと地図を丸めてデビルパンツに仕込む。
「どうだあ!!」
「あんた最低だよ…」
高校生から最低の烙印を押されデビルはトボトボ進む。これでもウブで生真面目な立派な社会人なんだがなあ…
そうこうするうちに第一折り返し地点が近付いて来てトップとスライドが始まる。
赤信号デーモンの攻撃が激しさを増してきた…。
【続く】
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