「ガッチャ~!!」

(提供:いけのすけスポーツ)
「いってらっしゃーい!!」
スタート台の高いところから誠に僭越ではありますが、真夏の祭典に参加しているおかしな人達とハイタッチ!!少なからずも喜んで貰えたようで自分はスタートラインを越えていないのに既にデビルご満悦…。
一時はデビル皮を蒸着せずに、世を忍ぶ仮の姿での出走まで考えたが、
「デビルのいないオクムはオクムじゃない」
とまで言ってくれる人もいて、こうやって降臨して微力ながらも皆様に喜んでもらえたことが何よりも嬉しい。例え靴を履いていても、デビルウィングが100均で売ってる園芸用の棒で補強されていようとも、デビルはデビルなのだ。
皆を送り出し、毛呂山町長と記念撮影してからおもむろにD&Gもスタートを切る。

(提供:いけのすけスポーツ)
「なんかもう今日の役目終わったような気がするなあ!」
「あと78キロとか信じられん!」
お得意の悪態をつきながら序盤戦の低地周回コースを進む。低地とはいえ、アップダウンあり、木陰なし、未舗装路ありのお得感満載のこのコース。しかも前回からのコース変更で過酷さがましているのは絶対代表の趣味に違いない。

「それにしても涼しいなあ!」
「灼熱じゃないとオクムじゃないなあ…。」
身勝手なものである。去年までは散々暑さに文句を言っていたくせに、いざ暑くないとそれで文句をいう。
とはいえ、多分常人であればこの気温の中走ろうなんて思わないだろうくらいの気温であるのは間違いない。
「デビル、あそこにセパレートガルがいるぞ!追いかけようぜ!」
「まあ、待て。慌てて追いついたところで後はパスするだけだ。適度に距離をおいて後ろから心ゆくまで堪能しようじゃないか…。」
発想がエロおっさんそのものである…。
しかし、そうでもしないと故障を抱えたこの脚では持たないこともわかっていた。まだまだ先はながいのだ。
【続く】

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