1946年マーシャル諸島のビキニ環礁で米国によって、第二次世界大戦後初の原爆実験(クロスロード作戦)が行われた。その報道の直後の1946年7月5日にレアールがその大胆さが周囲に与える破壊的威力を原爆にたとえ、ビキニと命名してこの水着を発表したと言われる。(出展:wikipedia)
「なんか涼しくね?」
例年よりも開催が1週間早まった影響だろうか?
灼熱の奥武蔵とは思えぬようなコンディションの良さだ。いつもなら、早朝から汗が噴き出すような埼玉の猛暑を嫌でも堪能出来るのに、今回は前日のスコールのお陰か涼しく感じるくらいだ。
そんな中、今やマラソンの町と化した毛呂山町の中心にいつも通りに降臨するデビルマン。
ふと、会場を見ると埼玉医大の学生が無料でマッサージのサービス中。うら若き女学生もマッサージしてくれているのを見ると、一目散にマッサージの受付へ。
「指名は出来ないんですか?」
「それは出来ないです。」
とはいえ、日頃の疲労も少しは癒しておきたいと考え、残念ながら男子学生から施術を受けるデビルマン。

(提供:wassyさん)
「体固いですか?」
「悪魔だからね!」
そんな会話を交わしていると恋熊界の白いエロ貴公子が登場する。zoffy兄さん、T巳師匠、ヘンタイガー、マリオ、などなど…お馴染みのメンバーが続々集結すると毛呂山町は興奮の坩堝へ。朝からここまでテンションがあがるのは真夏の祭典だからこそ。
「さあ、いつも通りにデビルエアロビするぞ!」
「みんな、真面目にやれよ!」

(提供:タイガーさん)
オクムはここから始まっているのだ。スタートから20キロほどある低地の周回コースで飛ばし過ぎれば、その後に待ち構える激坂と暑さでやられてしまうのは火を見るよりも明らか。エアロビで疲れさせて低地で無理が出来ないようにしておくという主催者側のキメ細やかな配慮なのだ。
「いつものことだけど、なんか疲れるな!」
こうして、スタートまでの時間を有意義に過ごし、お約束のスタート脇ヒーローズポジションに移動する白い人と青い人。
スターターの毛呂山町長が立つお立ち台の脇に陣取ってその時を待つと、SAJの舘山代表がやって来てこう呟く。
「デビル、ガッチャ、台に昇って。」
こうして、招待選手でもなんでもなく、ちゃんと参加費を払って出走している一般ランナーのお立ち台お見送りという前代未聞の展開に!とはいえ、大会MCのコカブさんも選手兼任だし、これがSAJのいいところなんだよなと思いつつカウントダウンが始まる。
3 ,2,1,スタート!!
号砲と共に約1600人のおかしな人達が走り始めた。目指すものはただひとつ、折り返しにいる
ビキニガル
それに他ならないのだ…。
【続く】
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