天気も良く、水遊びやBBQを楽しむ老若男女達が多数繰り出す河川敷のすぐ上を、悪魔が走っていようとは夢にも思うまい…。
先行する楽松師匠や悪代官には相当差を付けられた。
川の道、萩往還を終えたばかりとは思えない力走にデビルは己の不甲斐なさを実感する。とはいえ、後続のランナーも皆自分の目標に向かって頑張っている姿を見るにつけ、精一杯応援させてもらいながら進むのだ!
第3折り返し地点でデビルの所属する『TBRC』の方と触れ合う。富士五湖72に出ていた方でご挨拶出来て良かった。
「あの~、ガムテープ貸して貰えませんかね?」
エイドでボロボロになったデビルウィングを補修すると、再び第2(第4)折り返しを目指す。最早タイムはどうでもいい。完走することだけを目指して歩を進めるのみ。
やはりかなり後方に位置していたせいなのだろうか、ただでさえまばらな状態なのに、輪をかけて孤独だ…。
誰にも構ってもらえないと寂し過ぎて死んでしまいそうになるデビルマン、何とか頑張って再び第4折り返しまで辿り着いた。
残りは約10キロ。
とりあえず、歩きをいれて孤独な道を行く…。
《続く》

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