この時点でヘタレ気味なデビルマンは相当遅いタイムで20キロ地点を通過。ゆっくりとでも良いが、招待選手が途中棄権だけは避けねばならぬ…。
気が付くと20キロの部に出場している選手たちが続々と帰ってくるではありませんか!
「ナイスラン!!」
「うお!デビルマンだ!」
部門の枠を超え、走る皆を応援するデビルマン。もう少し速くこの地点まで帰って来れたらもっと多くのランナーさん達を応援出来たかと思うと、それだけが心残り。
もし、来年もう一度招待選手なんてことになったら必死に前半20キロだけは走って帰って来ようと心に誓ったのでありました…。
そうこうしているうちに、浅川へ到達。
ここからは第2折り返しを2回通過するコース。
ずーっと河川敷を走りっぱなしなのも心が折れるが、同じ道を繰り返すのも意外と心が折れやすいもの。
ましてやこの気温と、ほぼ最後尾に近い位置にいるというヘタレっぷりが拍車をかける。
(もう、リタイヤしちゃえよ…。)
デビルの中の悪魔が囁く。
そんな時、スライドする速いランナーから刺激を貰う!
(そう、俺は招待選手なんだ。)
今、自分に出来ることは前へ進み続ける事だけ、皆を応援する事だけなのだ…。
《続く》

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