悪代官がすでに第一折り返しを戻ってきた。
「すぐそこが折り返しだから」
とはいえ、この日は初夏の様相を呈しており、ジリジリと気温は上昇中。まだ1ヶ月も経っていない富士五湖の寒さがまるで嘘のよう。
酷暑の大会なら何度も経験があるデビルマンであるが、体が暑さに順応出来ていない状態での闘いでは身体へのダメージが違う。
スタートからおよそ10キロ、第一折り返しにやっとのことで到着した。
冷たい飲み物を頂き、エイドでしばし談笑。
「ここ折り返しだから、半分は終わりましたよね?」
「いや、あと40キロくらいあるかな…」
50キロってなんか長いなあ、と思いつつ、後続のランナーさん達を応援しながら来た道を再び走って行くデビルマン。
(どっかにコンビニ無いかなあ…)
早くもガリガリ君キウイ味を模索し始めるデビルなのであった。
《続く》

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