ここも最小限の休憩で再スタートを切るとすぐに河口湖デーモンとの闘いに入った。最早歩くのと変わらない速度でしか走ることの出来ないデビルではあったが、最後の力を振り絞る。
湖畔の周回を終えると信号待ちやらで思うように進めなくなるのがわかっているからこそ、ここが踏ん張りどころなのだ。
やがて…
ついに100キロの距離に到達した…
経過時間は12時間20分。前回完走時よりも20分近く遅れているではないか!前回は12時間ジャストで100キロ通過していることを考えると、本当にギリギリになりそうだ!
(ヤバイな…)
焦り出してはいたが、脚は思うようには動いてくれない。前方を歩く人といくら走っても差が縮まらない時は悪夢を見ているようだった…。それでもここまで来たら意地でも時間内完走しなくちゃならないという一心だけで脚を動かす。
やがて、河口湖大橋に繋がるメインストリートへ出るために右折する。
いきなり車の通りが激しくなり、時折デビルマ~ンという声援もチラホラ聞こえてくるようになる。恐らく周りのランナー全員が制限時間を気にしながら走っていることだろう。
それにしても制限時間辺りにこれほどの数のランナーがかつていたのであろうか?それだけ今年の富士五湖は過酷だったということだろうか?
そんなことを考えながら、信号待ちの時間を利用して、デビルウィングの電飾再点灯!遂にステラシアターの坂に差し掛かる前に独りエレクトリカルパレードなデビルマン降臨!!
坂の前のエイドにピットインすると、何故か大きくて青いあの人が娘も青くなって佇んでいた…。
《続く》

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