密かにそんなシミュレーションまでしてこの大会に望んでいたことは誰も知らないトップシークレット。
100均で売っている園芸用の長めの支え棒がウィングの大きさにピッタリはまるということまで計算づく。しかも補修用にと
ハサミと赤いビニールテープ
までリュックに忍ばせていたという用意周到ぶりである。ちなみに補給食に柿の種を忍ばせていたのもまたトップシークレットであるが…。
「すぐ帰ってきて!余裕ないから」
「ラジャー」
白い人を待たせ、100均の店内に入るデビルマン。一目散に園芸コーナーで棒を買い、急いでコース上のガッチャの元へ。
「川越のエイドで補修するから」
「なんか槍持ってるみたいだね…」
こうして川越の街中へと歩を進めて行く白い人と青い人のご一行様。蔵造りの街並みが素敵だな…などと思いつつ進んでいくと今回はなんの手違いかわからないけど大会参加していなかった『ぎあす』姉さん発見!
なんと自分の指入りイチゴとレモンをランナーに大盤振る舞いしているではありませんか!
正直、この時食べたイチゴの美味しさは格別でした…。
なんか骨みたいのが入ってたのは気のせいと思いますが…。兎にも角にもぎあす姉さんにお礼を言い、夜の川越湯遊ランドに到達した…。
川越エイド(91.4キロ)
到着時刻:20時10分
ここでリタイヤする人もいたらしいが、そんなことははなから眼中になく、必死でウィングの補修を行い、カップラーメンを食べ、寒さ対策にと普段は通勤で着ているユニクロのウルトラライトダウンを着込み、戦線復帰!
いよいよここからが未知の領域に突入していく闘い、大江戸コースへと舞台は移る。
「富士五湖112キロを走る前に、91キロ走ってアップしてきたと思えばいい。」
ガッチャごん、そんな事をする奴はいないから…。
最早全ての常識が通用する世界ではない。暗闇に包まれた川越街道から華の都大東京目指して、怪しく光るデビルウィングは再びはためいていたのであった…。
《続く》

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