第3回 小江戸・大江戸203キロ その4 | ランニング・デビルマン

ランニング・デビルマン

走るデビルマンの平和を守る闘いの記録を綴ったブログ。家庭平和を守る為に、大会参加は少なくなってきましたが…。
大会で見かけたら声をかけてください。

玉淀エイドを過ぎると、今までの向かい風は嘘のように無くなっていた。そりゃそうだ、今度は追い風だもんね。

「デビル、ここから先はアップダウンがあるから、下りは走って上りは歩く作戦で行こう。」

白い貴公子がデビルに気を使ってくれているのだろう。
下りで離され、上りで歩くガッチャを何とか走りながら捉えるという作業を何度も何度も繰り返しながら進んで行く。


(ああ、オクム以来だな、この感じ…。)

何とか追い付くと、すぐさま走り出す貴公子達に「あんたら鬼だ!俺は悪魔だけど」などと悪態をつきつつ進む。
途中のコンビニでは揚げたチキンと泡の出る飲み物と言う、とってもとってもカロリーの高いものを摂取。


「何かデビルの口の周り、とってもお行儀悪くなってるぞ」


そんなこんなで、何とかまだ明るいうちに公式エイドまで到達した。


唐子エイド(71.9キロ)
到着時刻:17時08分

カレーうどんをいただき、夜間走行に備えて再びデビルウィングを装着!しかし、みるみるうちに萎んでなえていく悲しきデビルウィング…。

エイドを出発すると前後のランナーがいなくなった。

「流石にここまで来るとばらけるね~」


などと喋っていると突然追い付いてきたランナーに話しかけられる。


「あの~、70キロのエイドはまだですかね?」

「え、もう過ぎてるよ…。もしかして、交差点を曲がらずに直進してきた?」
「コース間違えてるから戻って戻って!」
「諦めんなよ!」
「頑張れ!」


かなりの距離を逆走する羽目に陥ったあのランナーは果たして完走出来たのだろうか?
逆走の辛さはデビルも経験したことがあるが、地図を見ないとこんな目に会うのかとデビルは驚愕するとともに、貴公子におんぶにだっこ状態であることに一種の罪悪感を覚えた瞬間でもあった…。


やがて、夜の帳が降りて、辺りが暗くなってくる。


萎えたデビルウィングを光らせながら、デビルはガッチャにこんな提案をした。


「100均に寄って、ウィングの補強をしてもいい?」
「まじで言ってる?」


すまん、どらちゃん。俺は俺のポリシーに従って行動をするしかないんだよ…。決して余裕は無かったのであった…。


《続く》



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