雁坂峠(かりさかとうげ)は埼玉県秩父市(旧秩父郡大滝村)と山梨県山梨市(旧東山梨郡三富村)の境にある峠。標高2,082m。奥秩父の山域の主脈の一つであり針ノ木峠、三伏峠と並び、「日本三大峠」に数えられる。
【wikipedia】
これは甲府から峠を越えて川越を目指した一般人の闘いの記録である…。
「変態ランナーの皆さん、こんばんわ~!」
そんな一言から前日の大会説明会は始まった。確かに200人超の変態と
一般人デビル一匹
が集結した甲府の老舗ホテル『談露館』は早くも異様な雰囲気に包まれていた。流石のデビルも前日から降臨とはいかずに、顔だけデビルの中途半端さで説明を聴く。
「実は今日は私の誕生日でして…」
舘山代表の生誕祭が、雁坂の受付の日とはこいつは幸先の良い話だ!正直SAJの大会は代表の趣味が色濃く反映された大会ばかり。そんなめでたい日に同じ趣味を持つと思われる集団に囲まれてきっと代表ご満悦…。
しかし、一般人デビルは白い人の中身から地図を貸して貰い、コンビニポイントを自分の地図に書き込むのに必死だ。
チェックポイントの区間が長い事と、持ち物を偉大な先人たちからの教えにより最小限に減らしたデビルマンにとってコンビニの位置は生命に関わる重大な情報だ。しかも夜中に店内に入って通報でもされたらたまらない。zoffy兄さんにコースのレクチャーをしてもらいながら前日の説明会を終え、互いの検討を誓い合う。
明朝甲府駅のスタート地点で!
その後はお仲間とほうとう屋さんで最後の晩餐。
「生ビール!」
「ちょっと待て、大生って貼ってあるぞ…」
「じゃあ、大生で!」
「大生で!」
「大生で!」
流石である。闘いの前夜でも量が多い方を選んじゃうのがヒーローズのヒーローズたる由縁だ。ちなみにzoffy兄さんとデビルは二杯いっといたのは内緒だが何か?
このほうとう屋では白い人は鴨肉ほうとうとライスを食べながら明日の獲物を捉えたらしい。
完走を目指すデビルと20時間切りを狙うガッチャではレベルがあまりにも違いすぎるのだ。でも、川越まで辿り着く事はみんな一緒。デビルも頑張るよ…。
闘い前夜のこの時間だけは楽しくゆったりした時が流れていた。明日の激闘を前にひと時の癒しの時間だったのかもしれない…。
翌朝五時、ガッチャごんとデビルマンは甲府駅近くの商店街から降臨した!
《続く》

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