G:「デビル、君に10時間切りの世界を見せてあげたいんだ…。」
D:「ここまで来たらやるしかねぇ…。俺の肉体も魂も全てをここに置いて行こう。今なら君が悪魔でもかまわない、デビルの死に様見せてくれるわ…。」
蒼き炎と白き炎が奥武蔵の地を阿鼻叫喚の地獄絵図へと変えた瞬間だった…。
《その日の朝へ話は遡る…》
「おはよう!」
今年からゼッケンは事前送付となり、比較的のんびりとした当日の朝の会場で、まだビキニギャルになる前のどららさんにご挨拶。
「あ、中の人おはよう!」
中の人などいない!これは世を忍ぶ仮の姿なのだ。ちょっと待ってろ今すぐ降臨してやるわい!
そそくさとマイカーの中で準備にいそしむデビルマン。流石に3つもチャイルドシートだのベビーシートだのが付いた車内は狭いが、準備万端整えると毛呂山総合運動公園にデビル降臨!
白い人と合流して開会式にはきっちり参加。
「デビル、雁坂出るんだって?」
「雁坂でまた会おう。」
周りから声をかけられるが、早くも話題は雁坂か。でもね、一般人デビルからしたらこの真夏の祭典だって
命懸け
なわけだよ。
この日も天気予報は見事に外れ、どピーカンな青空のもとで気温はグングン上昇中。背中に背負った『凍った』デビルハイドレーションシステムだけが唯一の頼みの綱…。とは言え、こう見えても何度も死線を乗り越えてきたデビルマン、奥武蔵ウルトラマラソン名物である走る前の準備体操
デビルエアロビ
をきっちり披露すると早速汗だくに!デビルお得意のレッグカールは本当に走る前にやる運動なのだろうか?そんな疑問を抱えつつリズムに乗ってみんなのお手本になるようにエアロビをこなしていった…。
「あっちいけど、行くか、ヒーローズポジションのスタートライン脇に!」
こうして
恋熊界のエロやんちゃ貴公子こと白い人だけど実は中身は黒い富士登山でインタビューを受けていたどらごんさんこと『ガッチャごん』と、
いくらなんでもそりゃあ飲み過ぎなんじゃないの?でも年を追うごとに恋熊度が増して行く恐るべし兄さんzoffyさんこと『ジャックスパロー』と
一般人枠デビル
の三人でお見送り体制は整った。
午前7時、参加者達にとって世界で1番熱い夏のスタートの火蓋は毛呂山町(けろやまではなくてもろやまと読む)総合運動公園特設会場で切って落とされた…。
《続く》
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