いつの間にかガッチャごんもハッタマンもジャックスパロー兄さんも、そしてぎあす姐さんも、皆揃って最終周回に突入していた。
前方にはマスクをまくりあげた『マツコDX』なoyaniniさんがいた。時間はまだ充分ある。
「歩いてもいいけど、マスクははずしちゃ駄目だ!」
デビル的な檄を飛ばすと愉快な御一行は時間を目一杯使ってゴール地点を目指す。
コース上のスタッフ一人一人と挨拶を交わしながら、ハイタッチしながら二日間に渡る闘いの労をねぎらう。
「ありがとうございました!」
コース上の戦士達ともエールを交わす。
「お疲れ様でした~!」
そんな横をガチ走りで女子の部優勝を狙う『姫子』が通り過ぎて行く。その走りには鬼気迫るものがあった…。
いても立ってもいられなくなったのだろう、Gがサポートするために姫に並走して引っ張っていく。最後にきて獲物を見つけた嬉しさからか、二人はあっという間に見えなくなってしまった。
「元気が有り余ってるな…。」
「やっぱりあの白い人は少しおかしいよな。」
そんな事をつぶやきながら、御一行様は最後のコーナーをまわり、バックストレートに突入。Gもゴール手前でUターンしてきて合流すると、手に手を取り合って誇らしげに手を挙げながらゴールテープを切った…。
こうして、二日間に渡る闘いは終焉を迎えた。
再び所沢航空公園に平和が訪れたのは言うまでもない。しかしデビルのサマーウォーズは続くのだ。次戦オクムでの闘いで再会を誓い合うと戦士たちはしばしの休息に入る。
今度の闘いは山を舞台に灼熱地獄での坂デーモン達との厳しい死闘となるだろう。それでもデビルは逝くのだ。己の存在を証明するために…。
海は死にますか 山は死にますか
春は死にますか 秋は死にますか
愛は死にますか 心は死にますか
私の大切な故郷もみんな
逝ってしまいますか
大切なものは俺が守る。俺が死んでも死なせはしない…。
【終わり】
にほんブログ村