「デビルの伝説はここから始まるはず…。」
灼熱とは程遠く、小雨混じりの所沢航空公園に集まった約100人超のおかしな人たちと、一匹のデビルマン。
まさか東京マラソン以来の大会がこの過酷なレースになるとは年初には夢にも思っていなかった。
おしえてください
この世に生きとし生けるものの
すべての生命に限りがあるのならば
海は死にますか 山は死にますか
初夏の緑溢れる公園は、雨に濡れて美しく輝いていた…。そんな美しさとは裏腹に、所沢デーモンはその活動を活発にさせ、復帰したばかりのデビルマンを恐怖のどん底に陥れようと手ぐすね引いて待っている…。
ならば、こちらも新兵器を投入するしかないだろう。
デ・ビーサン!!

photo by タイガーマスクさん
いつものVFFではなく、あえてチャスキを投入!本当は裸足に履きたいところだが、それでは色が合わないので部長の所のソックスを合わせる。
流石は悪魔界のファッションリーダーだけはある。減少したはみ肉もあいまって、今のデビルに敵はいない。てじなーにゃの山上兄弟にだって負けはしない。なにせ電車の中に鳩を歩かせてきたのだから…。
やがて、スタートを待つデビルの元へ一人の女性がカメラ片手に近づいてくる。
「デビルさん、元気なうちに写真撮らせてください。」
元気なうちに…
よく分かってんじゃねーか!
確かに今までのデビルはそうだろうよ。去年の無様な姿をみればそう思われても致し方ない。でもな、今年は違う。密かに
悪魔の部総合優勝
を狙っているデビルにしてみればこれ以上の屈辱はない。灼熱地獄から一転して涼しいくらいの所沢航空公園にデビルの青い炎が誰にも知られることなく燃え上がっていたのであった…。
そう、誰にも知られる事なく…。
【続く】

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