長期に渡った戦線離脱が最早マラソンなど走れる身体ではない状態にしてしまったことを悟ったデビルマン。皮膚の下に重ね着した
『ミートテック』
はそう簡単には脱げないのだ…。今や最強のデーモンは自分の中にいるはみ肉デーモンなのだ。
ならばそのデーモンと戦うのみ。ほろ苦い復帰戦ではあったが、得るものも多かった。もう一度闘いの地獄の業火に身を投じる覚悟が出来た気がする…。
「ねえねえ、ミニスカポリスの片っ方の人、Tバックなんじゃない?」
一緒に苦楽を共にしてきたbirdさんが言う。
まじ?確かに去年よりもなんか出血大サービス気味な後ろ姿にデビルご満悦…。
(必ずあれに追いつくために、このミートテックを脱ぐ…。)
そう固く心に誓いデビルは歩を進めていく。
デビル転倒の場所には路上にバッテンでテープが貼られ、何度も何度もマンホールデーモンの脅威を感じながら、遂に最終ラップに突入した…。
すでに走り終わったzoffy兄さんが伴走してくれるが、もう走る気力もなくただ歩くだけ。
こうして、航空公園の特設コースを13周回してデビルの2011年の闘いは幕を閉じた。色々な事があったが、2012年を気持ち新たに迎えるためにもこの大会は出ておいて良かった…。もう一度あの場所に戻るためにも…。
ちなみに終わったあとの打ち上げで駅前のサボテンで瓶ビール三本飲んでたのは内緒でお願いします。
《終わり》

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