「頑張れ~!」
襷を受けて走るデビルに声援が飛ぶ。しかし富士五湖で100キロ過ぎた時と同じように明らかに
体が斜めった状態
でデビルは進む。当然ながらスピードは全くなく、三人が築き上げたポジションを落とさざるを得ない…。
ズルズルと後退を余儀無くされるデビルマンであったが、今の状態ではここにいることが奇跡的なのだ。遅刻したうえに走るのも遅いのでは目も当てられないが致し方ない…。
(折り返しはまだか…。)
たかが五キロが異様に長く感じる。
何とか第1折り返しを通過し再び皆の待つ競技場へ。ここまでいっぱいいっぱいのレースは久し振りだな。
競技場を過ぎ再び第2折り返しを目指す。いんちき組の構成員とガッチャごんとハッタマンが檄を飛ばす!
「こらあ!デビル真面目に走れ~!」
という声援があったかどうかは定かではありませんが、この辺りから少しずつ走りがスムーズに。と言ってもキロ6分でイッパイイッパイなんですけどね…。
こんなときこそ、
デビルロックオン!発動!
VFFを履いたステルスデビルに全く気付かない美ジョガーの後ろにピタリと着いてゴールを目指す。まさかここでこんな大技を繰り出しているとは誰しも夢にも思うまい…。
なんとか、自分史上最も長かった五キロを走り抜けゴールの感激を味わったデビルマン、荒川の平和は他の三人によって守られた筈だ…。
こうして、何とか五キロを走りきったデビルマン、タイムが30分を超えてしまっていたことは内緒にしておこうと思うのでありました。
《もう少し続く》
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