「俺は走る。」チャレンジ富士五湖112キロ その10 | ランニング・デビルマン

ランニング・デビルマン

走るデビルマンの平和を守る闘いの記録を綴ったブログ。家庭平和を守る為に、大会参加は少なくなってきましたが…。
大会で見かけたら声をかけてください。

湖畔道路を右折し、河口湖大橋からステラシアターに向かうメインストリートに出る。

チャレンジ富士五湖と言えば最後の坂がキツくて有名だが、その前のこの区間がダラダラと続く上り&歩道の凸凹&何故か必ず止まる信号の連続で、最後まで残していたはずの心と体が奪われる区間だと言うことは意外と知られていないかも…。

とにかく、正義のヒーローが信号無視するわけにはいかないのできっちりと交通ルールを守って進む。


(ストップ&ゴーがきつい…。)


やがて…
ステラシアター先の最後の坂に差し掛かる。ゆっくりでも良いから走る、そう思いながら登って行くと坂の途中に私設エイドが…。
毎年恒例のホットミルクティーを振る舞ってくれるエイドでした!


「いやあ、これが美味しいんだよねぇ」


と言いながらHMTを一杯いただく。ほっと一息ついて走り出そうとすると…。



全く走れなくなってました…。


どうやらHMTで気が抜けたらしく、ここからひたすら歩きに。やはりデビルはまだまだ修行が足りないらしい。ここまでほとんど歩かずに来たのに、やはり最後は歩いてしまったか…。



「デビルマンは最初からその靴で走って来たの?」
「最初から最後までこの靴だよ」
「ヴィブラムがスポンサーになってもいいくらいだね」


なんて会話を交わしつつ長い長い上り坂を越えていった…。


最後は北麓公園に向かう下り坂。
デビルは最後の力を振り絞って走る。最早ヴィブラムでウルトラを走った脚はポンコツになっていた。一歩一歩が重く足首に衝撃を伝える。

「もうとっくにゴールしたと思ってたよ~。」

後ろから来た『まっくん』さんにぶち抜かれる。やはり最後はかわされたか…。自分に負けた上り坂が悔やまれるが致し方ない。力不足なのだから。


最後のコーナーを回り、北麓公園に入ると大勢の方から声援を貰う。


(見えねえ…。)

暗闇と水蒸気で内側から曇ったデビルアイは視界を奪っていたため、誰がいたのか殆ど判らず状態でハイタッチを交わしつつ、ゴールゲート目掛けて進む。


「お帰りなさい!キラキラ光っております!」




ランニング・デビルマン
(提供:ALL SPORTS)



MCのお姉ちゃんがマイクでそう言うと遂にデビルは112キロのゴールラインを踏んだ…。

ゴールラインの先で、ボランティアスタッフの『わかば』さんから完走メダルを掛けていただく。応援いただいた多くの方々も沢山いて、デビルは皆さんと握手を交わす。今回の富士五湖は本当に沢山の人達と会えて嬉しかった。これで来年まで富士五湖の平和は守られることだろう…。






記録 14時間13分50秒
記憶 電飾ウィング&ヴィブラムファイブフィンガーズで富士五湖デーモン撃破




「デビルマンは遅かった」


という観衆の言葉を頂きながら、富士五湖をあとにしたのでありました…。


≪終わり≫



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