道路の行き先表示板と同じように恒久的に建てられた案内板が伝統と格式を物語る…。まるで青梅マラソンは30キロなんだよ、安易にフルマラソンなんかにしねーぞという声が聞こえてくるようだ…。
デビルマンは折り返しポールで得意の大外周りスタッフに挨拶の技を決めると復路の闘いに突入した。
ジワリジワリ
対面通行で混み合うコースで少しずつ、しかし確実にポジションを上げていくデビルマン。
ウイングが邪魔なので来年からデビルマンは出走禁止
と大会規定に書かれないように細心の注意を払いながら走り続ける。それでも周りの皆様にはご不便をおかけして申し訳なく思う…。この場を借りてお詫び申し上げる。
やがてアメブロ集団とスライドすると、対面からのランナー量が減り、少々センターラインからはみ出しても大丈夫な雰囲気になってきた!
そうさ俺は『はみ肉チャンピオン』もとい『はみ出しチャンピオン』。
デう゛ぃーる!!
ついに、封印を解きデビルは集団とは明らかに異なるスピードで走り出した。後半で周りのペースが落ちていた事もあろう。だが、ごぼう抜きで前走者を連続撃破すると、得意のデビルロックオンも封印して駆け抜ける…。
「デビルマン、はええ!」
「デビルマン、頑張れ!」
「おう!頑張るぞ!」
沿道の声援に声をだし手を振り応えながら、青梅デーモンを次々に撃破!!
(いける所までいく!)
断固たる決意で自分への挑戦を宣言し、碧きデビルは真紅のウイングはためかせて青梅を駆けていく。日々のパトロールでも出したことのない速いペースで突き進むと残りキロ数は遂に二桁を切った…。
《続く》

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