「サンダルか?」
沿道からそんな声がとぶ。
さすがは伝統と格式のある青梅マラソンを見守ってきた方々だ、目が肥えているというか見る所が違う。沿道からそんな声が聞こえた事にデビルご満悦…。
いつもなら脱水症状を恐れて必要以上に給水するデビルマンであるが、この日はロスタイムを極力減らす作戦でスルー。
これ位の気温なら給水を少なくしても大丈夫だとわかっている自分に経験値の向上を感じていた。
青梅と言えばアップダウンのある
タフなコース
という評を良く聞くが、経験値のあがったデビルからするとフラットに近いコースだと感じていた。
下りは飛ばし、上りも可能な限りスピードを落とさない、そんな感じでコースを攻略していく…。
やがて、先頭集団が折り返してきた!
招待選手の外国人や実業団の選手、東洋大学や早稲田の選手といった
マジな
人達とすれ違う。素晴らしいフォームに凄いスピード、間近ですれ違いが出来るのが青梅マラソンの魅力。沿道の声援もトップ集団に飛ぶのかと思いきや
「今年も来たか、デビルマン頑張れ!」
意外にもこっちを応援してくれる方が多く、さすがは伝統と格式のある大会を見守ってきただけはあると別の意味で感心。
やがて…トップ集団から遅れて、一般ランナーの速い人達とすれ違い始める。
「デビルファイトー!」
「あいよ!」
速い人から声援を受けるとデビルも声を出して応える。これがあるから青梅は良いんだよな。
ブラックスパイダーマン、タイガーマスクといった実力派仮装ランナー達ともスライド。
キューティーハニーもかなり飛ばしている様子で快調に走り去る。
勝負はまだ先…。
デビルは押さえ込んだパワーをまだ解放せずにその時を待っていた…。
《続く》

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