「デビル、また太ったんじゃない?」
スタート前に少し予定よりの上のお姉さま方に声をかけられる。
「いやあ、湘南のときがピークで今は少しだけ痩せたんだけどね~。」
などという無駄な抵抗をしてみる。とはいえ、状態は悪くはない。まだまだ重いデビルだが、30キロならガチでいけるような予感はしていた。とはいえ青梅はどっちにしても前半は渋滞でスピードは出せない。
後半勝負…。
そんな思いを胸に秘めデビルの乳首は立っていたらしい。(カミナリ様談)
スタートからは子供達の人気者『アンパンマン』の近くから走る。思いっきり顔出しの上、めっちゃスリムなアンパンマン、それでも沿道からの声援はかなりのものだ。
「アンパンマン頑張れ~!」
掛け声とともに視線が動き、元に戻ると気づかないうちにデビルが通り過ぎる。
「あ、デビル?」
これはいかん。アンパンマンに人気を取られては青梅の平和は守れないのだ。そう感じるとデビルはアンパンマンの前に出る。ウィングが邪魔でなかなか前に出れないのだが…。とはいえ、中央線の遅延のせいか、それとも歴史のなせる業なのか、去年よりもちょっとだけ渋滞が少ないような気がする。
帰ってこいよのソングが流れる中、青梅の町から少しずつ奥地へ向けてデビルは進む。
「この羽は向かい風はつらいでしょう。」
「いえいえ、追い風のときはスピード出ますから、あ、これは内緒ね!」
などと周りのランナーさん達と会話を交わしながら青梅路を満喫。天候・気温のコンディションが良かったせいか、沿道の声援が多かったからか、周りの流れに乗りながら序盤戦を闘っていた…。
ここでふぃーさんの応援を受けるとデビルはウォーミングアップを終えた状態になっていたのであった。
<続く>
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