G:「なんか速くなりました?いつもよりペースが上がってるような…」
D:「やっとVFFに慣れてきたということだろう。元々普通の靴ではこの位のペースでは走れるのだから…」
時計は見ていない。脚の向くまま気の向くままに行くのがデビルの流儀。
時折、美ジョガーの後ろにぴったりくっついて
ストーキングラン
するのもデビルの流儀…。
ただし、今回は去年のクリスマスの時期にただ者ではない「bird」さんから貰った鈴を付けていたので、ステルスデビルではない。
シャンシャンシャンシャンシャン…
後方から徐々に近づいてくる鈴の音が地獄への招待状だ。気が付けばあなたのすぐ後ろにデビルサンタがいるかもしれないよ…。
残り3キロ。
栄光のドームへと続く下り坂へ差し掛かるとデビルは最後のストーキングランを堪能し、一旦止まって衣装の乱れを整えた。
残り1キロ。
最後の直線に入ると視界の中に『黒いVFF』を捉える。
(同じVFFには負けたくねえ…)
最後の力を振り絞り、抜きにかかるデビルサンタ。ところが非情にも脹ら脛がピキピキ言い出したところで無理な追い越しは諦めた…。
「デビルマ~ン!」
「ガッチャマ~ン!」
ドームへ続く道の両脇からは阿鼻叫喚の声援が飛び交う。デビルハイタッチやデビルグータッチをお見舞いしながらついにドームに突入した。
栄光のゴールラインへ向かうデビルサンタは久々の両手を広げたデビルフライングポーズを決めるとそのまま闘いの幕をおろした。
また今年も師走の所沢シティの平和を守り切る事が出来た…。ありがとう所沢の皆様、暖かい声援をありがとう…。
(終わり)
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