金にものを言わせ、女に溺れてデビルマンは汚れてしまったのか…。
およそマラソンを走っている時に考えることではないようなことを考えながら、脚の痛みに耐えて、曇って視界の悪いデビルアイでポニーテールをデビルロックオンしてデビルマンは突き進む。
逮捕寸前のストーキング行為でペースを作り出しなんとか給水所までたどり着いた…。
美樹はそのまま行ってしまったが、このデビルロックオンでなんとか脚をだましつつ走る方法を体得し、レースで成長したデビルマン、荒川の平和を守るのは誰だ?
デービール!!
弱気の虫を叩き潰し、敢然と荒川デーモンとの闘いに身を投じる。
いつものデビルごぼう抜きはできないものの、足を止めてしまったランナーさんや歩いてしまっている人達にデビルビームを浴びせつつデビルランは絶対止めない!
給水所では止まってストレッチを入れるものの、コース上では走るのだ!
そして遂にたどり着いた荒川名物シャーベットデーモンとの闘い…。
「え?食べられるの?」
「あのままで食べてるよ…。」
デビルマスクをしたままシャーベット一気食い!デビルマンは魅惑のシャーベットも己の力に変えて、35キロから先のデーモンを倒すため
デビルスパート!
当然いつものキレは無い、恐らく端から見てもよれよれだろう。それでもデビルマンは闘うのだ、この美しいものを守るために…。
「デビルマンお帰り~!あなたが帰ってくるのを待ってたよ~!」
残りニキロ付近、沿道の声援がこれほど嬉しいことはない。デビル感涙に濡れたマスクは汗だか涙かわからないけど、おそらく周りからは
無表情
にしか見えないのでとりあえず疲れた体に鞭打ち、手を振りまくりハイタッチしまくりで突き進む。
オルスポのカメラマンに軽くデビルウィングで飛行ポーズを決め、橋の向こうのゴールめがけてデビルペースアップ!
私設エイド(女性の)で飴を貰い、ゴール前の声援に手を振り
「4時間半切れるぞ~」
の声に、デビルマン最後の力を振り絞りデビルウィングはためかせて遂にゴール!
電光掲示では4時間28分だったので恐らくスタートラインからは4時間14分程でしょう。タイム的には歴代ワーストでしたが、なんとかデーモン一族をねじ伏せて荒川の平和は守られた…。
こうして死闘を終えたデビルマンは誰も知らない知られちゃいけない状態で足を引きずりつつ会場をあとにするのでした…。
次回、闘い終わってに続く。(まだ引っ張るか?)