思ったよりも距離が走れていないことに気付いたデビルマン。
このあたりからお日様じりじり攻撃による汗だく地獄がデビルスーツの内側で繰り広げられる。
これではたまらないと給水所ではスポドリと水をきっちり補給。
下を向いて一生懸命コップに水をそそぐ日本を背負って立つ若きボーイズ&ガールズもデビルマンの出現に思わず顔をあげて
「デビルマン、頑張って下さい」
「ありがとう!」
これで日本の将来も安泰だ…。
そして河川敷の狭いコースもいよいよ先頭集団が折り返してきて速いランナーさん達とすれ違いが始まる。
デビルマンは中央寄りをキープして、すれ違うみんなへ最大限のアピールを繰り広げる。狭い上に見通しが良いため、多くのランナーさん達からお声がけとハイタッチ!
手を振りまくり、ハイタッチしまくりでデビルマンは感無量…。
こんなに嬉しいことはない…。
速いランナーさん達からエネルギーを貰いデビルマンは迫り来るデーモン一族を次々撃破!
しかし折り返しは手元の時計で1時間58分程。サブフォーは今回は無理だと思うけど、それでもデビルマンは突き進む。今度は往路のランナーさん達に勇気と力を与える為に!手を振りまくりハイタッチしまくりで走るデビルマンであったが…
ついに24キロ付近、右足に激痛が!
所詮、デビル財力などこの程度のもの。痛みと暑さで意識が朦朧とするなか、初めて
棄権
の文字が頭をよぎったその時
「ポニーテールじゃなきゃ女じゃない」と言っていたデビルマンの前をポニーテールの美ジョカーが!
「美樹…。美樹なのか?」
痛みの中、デビルロックオン!発動!痛めた足でもなんとかついていける絶妙のペースにデビルマンは島耕作ばりに女の力に頼って進む。
この美しいものを守るために…。
次回、いよいよ感動のフィナーレ、ゴール編へ続く。
「まだ、僕には帰れるところがあるんだ。こんなに嬉しいことはない…。」