初演の杜さんと鮎さんの公演が、印象に残る公演です。

 

大劇場の中止があったせいか、東京はやっと立ち見が取れました。

久しぶりの立ち見でどんなかなぁと思っていましたが、この状況下で左右の幅もあり、手すりにもたれかからないというのも距離が取れて良かったです。

立ち見でも、良く観えましたし、やはり生の舞台を観ることができて嬉しかったです。

 

雪組、月組と観て、今回の再再演。

自分の年代も変わり、歳を経て、また感想が変わるものだなと思いました。

 

オープニング、あの曲が流れた時は、またこの世界を観られるということが嬉しくて泣き。

 

ラストの日記は、ギャツビーという人物像が浮き上がってきて、胸が詰まるようで号泣でした。

デイジーに出会わなければ、と物語にならないことを(笑)思いましたあせる

 

ギャツビーは、本当にかわいそうです。

切ないです。

結局、デイジーでばかりでなく、トムの代わりとしても殺されてしまうのですから。

ラストもあれだけ愛した人から、一輪の白薔薇を投げられて終わる。

デイジーも、結局は、ギャッツビーにとって対岸の人だったのか。

彼の人生は何だったんだろうと、ドスンとした印象で考えさせれます。

デイジーを愛していたのだと思いますが、成功の夢、そのものにだったのかなぁと。

ただ、ニックという理解者、友人を得たことは、ギャッツビーの人生において救いになるのかもと思いました。

 

ゴルフの場面は、木が動いで場面転換が初演で印象的でしたので、今回も変わらず、嬉しかったです。

 

ギャツビーのスーツは、どれも素敵でした。

月城さんにとてもお似合いでした。

月城さんが美しかったので、ギャツビーに加担が大きいのかも(笑)

とはいえ、感情の起伏が伝わらなかったような。遠かったからでしょうか。

 

デュエットダンスも、そこで結ばれて・・・というイメージだと思いますが、結ばれんでも良い!(笑)と。

 

トム鳳月さんは上手すぎるので、本当に嫌な奴でした(笑)

 

2台の車。

特に黄色のギャツビーの車はかっこよく。

走るときも、初演と違い、技術の進化を感じました。

 

今回、大作となりましたが、一時間半の作品で良いように思います。

宝塚の名作だと思います。