「痩せる」青汁、根拠なし
顛末は~
・ある企業が飲むだけで簡単に痩せられるような「青汁」の広告を出した。
・消費者庁が要請しても、痩せる根拠を示す資料を提出しなかった
↓
・課徴金1億円を支払うよう命じられた。
謳い文句は~
「149種類の酵素で燃えるカラダを作る!」
代謝酵素の働きで、体脂肪が燃焼しやすくなること自体は確かです。
ただし、口から食べたり飲んだりした酵素がそのまま代謝酵素となって働いてくれるわけではありません。
これは、鶏肉を食べても羽が生えてくるわけではないのと同じです。
ダイエット系に限らず、こういう類の広告には、あたかも科学的な根拠を示しているかのように見せかけて、ぜんぜん関係のないこと(すなわち、説明の筋道が通っていないこと)をまことしやかに語っていることがありますね。
それと、よくあるのが三段論法になっていないこと。
三段論法とは~
(1)AはBである。
↓
(2)BはCである。
↓
(3)よってAはCである。
という説明の仕方ですが、インチキっぽいのは
(1)AはBである。 (商品Aに関する説明)
↓
(2)CはDである。 (医科学的に正しい、ある理論)
↓
(3)よってAはDである。 (なんで?関係ないじゃん…)
というような流れになっています。よく読むと分かるのですが、難しい言葉が入っていると、(1)と(2)が同列に語られているかのような錯覚を起こします。
偉い先生等が監修していたりするのは(2)の説明をしているだけで、商品にはまったく関知していないこともありますね。